休職して介護中_母との口喧嘩
母と朝食を食べながら、デイケアのことなど話しているうちに、、
「そんな言い方はない!私がどれだけ我慢しているか、あなたにはわからない」と母が怒り出す。母はかなり耳が遠い。会話の内容がどこまで通じているのかも怪しいと頭ではわかっているけれども、私もいらだちを抑えられなくて…。休職して、日常がある東京を離れた実家での生活。友人との約束もままならない。私だって我慢しているんだものー。
お約束どおりの、売り言葉に買い言葉状態。アンガーマネジメントで、怒りを感じたら言葉を発する前に6秒数えるとあって、職場では務めてきたけれど親の前では数えることも忘れていた。介護はケア労働だと認識していても無償だと労働感が消えてしまうよう。
ヴィクトール・E・フランクルによる「ホモ・パティエンス(Homo Patience)」という言葉。パティエンスには「苦悩に耐える」という意味があって、フランクルは世界的ベストセラーである「夜と霧」の中で
~かつてドストエフスキーはこう言った。「私が恐れるのはただひとつ、わたしがわたしの苦悩に値しない人間になることだ」この究極の、そして決して失われることのない人間の内なる自由を、収容所におけるふるまいや苦しみや死によって証していたあの殉教者のような人びとを知った者は、ドフトエフスキーのこの言葉を繰り返し噛みしめることだろう、その人びとは、わたしはわたしの「苦悩に値する」人間だ、と言うことができただろう。~
朝の喧嘩ののち、夕食をおえた現時点になっても、ひとことも会話せず。
謝る気持ちにもなれず、でも、もやもやするような、やましいような、、。母がデイケアに持参するタオルに名前と印のリボンを縫いつけてみた。
今夜は、日本酒をお供に「夜と霧」を読もうかな。https://amzn.to/3z4cwJd
日本酒は、奈良県桜井市、今西酒造さんの みむろ杉 Grazie a Dio 。そう、神に感謝。純度の高い綺麗さと、雄町米の香りとボリューム感のある美酒。
ホモ・パティエンスだもんね、苦悩しちゃうのだ。