ぽん

50代独身子供なし女子。旅・食・飲・海が好き。キャリアカウンセラーやセミナー企画の仕事をしています。 日本酒好きが嵩じて、資格(WSET SAKE LEVEL3)を取得、いずれは日本酒と日本の食材を世界に拡げる仕事をする予定です。

ぽん

50代独身子供なし女子。旅・食・飲・海が好き。キャリアカウンセラーやセミナー企画の仕事をしています。 日本酒好きが嵩じて、資格(WSET SAKE LEVEL3)を取得、いずれは日本酒と日本の食材を世界に拡げる仕事をする予定です。

最近の記事

酒をめぐる旅~八丈島④

さてさて、3つめの酒蔵は坂下酒造さん。廃業された蔵を引き継がれ、ご自身で古い蔵を1年かけて修理、メンテナンスされたそうです。 製品は ・黒潮(麦焼酎と芋焼酎のブレンド) ・黄八丈(黄麹は使った麦焼酎。黄麹は日本酒にされる麹) ・ジョナリー(オーク樽貯蔵の焼酎と黒潮をぶれんど) の3つ。 焼酎の麹はクエン酸を分泌するため(このクエン酸が腐敗防止の役割を果たすのですが)製麹時、特に出麹の際は手が荒れるそうです。 手がすべすべになる、日本酒の製麹時との違いを興味深く感じました。

    • 酒をめぐる旅~八丈島③

      2番目に伺った酒蔵は、八丈興発株式会社さん。 代表銘柄は麦焼酎「情け嶋」 麦麹を使用し、仕込みには協会酵母を使用。減圧加減を調整した「微減圧蒸留」方法と貯蔵には仕次ぎを行うことにより、まろやかな口当たりが楽しめる焼酎です。 ※仕次ぎとは 年数の古いものから1番、2番と用意して、1番の焼酎を味見した際に、味見のため、くみ出した分と自然の蒸散分を足した量を2番から足す。2番には3番から、3番には4番からというように続ける。 酒名は八丈島の民謡「沖で見たときゃ鬼島とみたが来てみ

      • 酒をめぐる旅~八丈島②

        まず最初に訪れた酒蔵は、樫立酒造株式会社。 「島の華」という麦焼酎を醸されています。 麦麹を使用した麦焼酎です。 ボトルは珍しい四角形、 スナックなど飲み屋さんでは瓶底にボトルキープ名が書かれるので、瓶を洗う際にはその名前を消す作業も必要とのこと。 お父様の体調不良に伴い、洋服の販売から一転、蔵を継がれて、現在はおひとりで醸造からラベル貼りまで対応されているそうです。  ふくよかな麦の香り、さらりとした口当たり、でありつつ、コクのある味わいで、余韻まで楽しめる、個性的で

        • 酒を巡る旅〜八丈島①〜

          東京島酒のGI認定お祝いの酒蔵ツアーin八丈島に参加してきました。 ※GI、地理的表示とは 酒類の品質や社会的評価等が主として産地に帰す場合、その産地名を独占的に表示できる制度であり、TRIPS 協定を根拠としている。当該指定産地以外の産地の酒類等は指定産地と誤認しない表現を用いても指定産地を表示することができない。例えば「シャンパーニュ」「コニャック」等があり、日本では2024年3月現在、酒類におけるGI認定は、日本酒、焼酎、ワイン、リキュールがある。 GI東京島酒は伊

          移住するということ~竹野への旅をとおして~

          移住した友人を訪ねて、兵庫県豊岡市竹野町へ。 竹野町は、杉の焼き板を外壁にした黒壁の家々の街並みが美しい、海沿いの街です。 杉板を焼き、炭化させることで、耐久性が高まり、さらに塩分や砂を含む潮風から家屋を守ることができるそう。この先人の知恵が、独特の味わいのある景観をも生み出したともいえますね。 また、かつて北前船で栄えた地、おおらかな風土も感じられる街です。 海に面した特に港がある地は、人が出入りが多いからでしょうか、未知のものを受け入れる、おおらかさがあるようです。他の港

          移住するということ~竹野への旅をとおして~

          本日の日本酒_多満自慢雄町(石川酒造)

          奥多摩で2泊3日のキャンプ。その帰途、酒蔵に立ち寄りました。 実は東京には酒蔵が10社あり、そのうち9社が奥多摩にあります。その9社のうちのひとつ、石川酒造へ。創業は文久3年(1863年)とのこと、敷地内には歴史的建造物が6つもあり、眺めるだけでも、とても楽しい。 さらに「酒飲みのテーマパーク」とうたわれているだけあり、レストランも複数併設、日本酒はもちろんのこと、クラフトビールもいただけます。 さて、そんな石川酒造で購入した日本酒は「多満自慢_雄町純米吟醸生原酒」雄町米は

          本日の日本酒_多満自慢雄町(石川酒造)

          キャリアコンサルタントが呟く葡萄と酒米

          キャリアカウンセラーとしてサポートしていた友人のお穣さんからの採用決定の嬉しいお知らせ。おめでとう! そして、ほぼ同時に、兵庫の知人から葡萄が届く。まるでご褒美のよう。 まずはシャインマスカットからいただこうかな。その後に楽しみな食べ比べ。 兵庫県三木市の葡萄、三木市は有名な酒米、山田錦の特A地区。この産地の土壌はモンモリロナイトを主体とする粘質土で、あの有名なボルドーワイン、ペトリュスと同様の土壌だそう。更に気温の日較差も大きい。それは葡萄も美味しいに違いない。環境って

          キャリアコンサルタントが呟く葡萄と酒米

          ほんじつの日本酒_彩來sara

          香りは、マスカットのような、低温発酵のきれいな吟醸香。 そして、ジューシーな果実味と爽やかな酸味、 残暑厳しい日々をすっきりと労わってくれるような日本酒でした。 醸されたのは埼玉県上尾市にある北西酒造、仕込み水は秩父からの弱硬水とのこと。弱硬水がこの爽やかな酸味を作り出しているのかも。 日本酒は飲みながら日本中を旅する気持ちにもなれて、美味しいと楽しいがいちどに味わえて得した気分になれます。 私の実家のある地域は地味ながらイチヂクの産地。 イチヂクと生ハムにオリーブオイルと

          ほんじつの日本酒_彩來sara

          休職して介護中_ペコロスの母に会いに行く

          デイケアに通い始めた母。ぬりえや工作、計算や漢字のプリントもあるそうで帰宅後、「解けなかったから持って帰ってきた」「説明してもらったけど難しかった。わかる?」とプリントを見せてくれます。 そして、ある日、母から思いがけないリクエストが。 「本が読みたい。今までほとんど読んでこなかったけど、字を読みたい」 思案した挙句、母に渡した1冊目は 「ペコロスの母に会いに行く」 60歳を超えた漫画家が認知症のお母様との可笑しく切ない日々を描かれたコミックエッセイです。私にとっては、介

          休職して介護中_ペコロスの母に会いに行く

          ほんじつの日本酒_旦(笹一酒造)

          山梨県大月市にある酒蔵,笹一酒造が醸す「旦」 特約店のみ取り扱いのため、なかなか巡り合えなかったものの、思いがけず実家近くの酒屋さんで出会うことができました。 酒母は山廃、酒米は播州愛山、純米大吟醸、無濾過生原酒 私にとってはフルスペックな日本酒です。 愛山の芳醇濃厚、ふくよかな旨味、愛山がひきたつような優しい山廃づくりによる適度な酸味。ライチのような香り、これは吟醸香のひとつで、4MMPといわれソーヴィニヨン・ブラン、ゲヴュルツトラミネールなどの白ワインがもつ香りと同じだ

          ほんじつの日本酒_旦(笹一酒造)

          夏クルージングと星天航路

          介護中の独居の母への準備と覚悟を重ねて、久しぶりのロングクルージングに参加することに。 準備①食事のつくりおきとストック ・お粥をアイラップに小分けして冷凍 ・出汁巻き卵、煮物、カレーを小分けして冷凍 ・長持ちするパンなどを購入 準備②見守りカメラを設置 4000円程度で購入できるカメラを設置。スマートフォンから母の様子が見られるし、会話もできる。母も面白がって、見守りカメラをミミちゃんと命名。これは本当に便利でもっと早く設置しておけばよかったと。おすすめ。 母をひとりにす

          夏クルージングと星天航路

          休職して介護中_一歩ずつ

          母のデイケア通いが始まって1か月半。 先日の母の言葉。 「当初は、慣れない環境の中、老人と(母よ、あなたも老人ですよ、私の心の中の声)ぬりえをしたり、歌をうたったり、とても嫌だった。 どうせ行くならと思って、今では初めてのことを楽しくやっているよ」 母は自営業手伝いの専業主婦だったから、組織で働いたことがない。 足腰が悪く、難聴のため、知識もアップデートされていない。 そんな状態で、デイケアに通うのは確かに大変だったろうなあ、その心持ちを理解せず、あれこれ指図してしまって、

          休職して介護中_一歩ずつ

          ほんじつの日本酒_わかむすめ

          猛暑をさわやかに乗り切る、本日の日本酒は 山口県にある新谷酒造の、「わかむすめ_萌木」 萌木という名のとおり、新緑のようなさわやかな香りとスッキリした味わい、それでいて旨味もあるジューシーな日本酒です。 スッキリ感は使用されている酒米が八反錦である所以が大きいかも。八反錦は、広島県の酒づくりを象徴する、酒造米群、八反系のひとつです。八反35号とアキツホを交配して育成された品種で、酒造適性が高く、価格も比較的安価で優秀な酒米で、また、粒に対して心白が大きいため、良質な麹をつく

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          日本酒はお米からできている

          先日、KTプロジェクト酒米ツアーなるものに参加してきました。 愛知県の知多半島のお米農家、KTさんがつくられる愛知の酒米「夢吟香」を愛知県の三蔵が醸す、「KTプロジェクト」田んぼの見学、三蔵の日本酒がいただける飲み会、大満喫のイベントでした。 イギリスの団体による日本酒の資格、WSETsakeLevel3のテキストに「田んぼの一年」が記載されており、初めて米作りのプロセスを認識して、ますますお米も日本酒も愛おしく感じられるようになった私のとって、田んぼで生産者の方からお話を

          日本酒はお米からできている

          スペシャルな梅酒がやってきた

          南高梅をロンドンジンのプリマスジンとカリブとゆうサトウキビ100%のフランスのシロップで仕込んだ、特別な梅酒をいただきました。 香りもアルコール感も素晴らしく上品。 鴨のオレンジソースをあわせたい、気持ちがむくむく。が、徒歩圏内唯一のスーパーには鴨など売っておらず。 気分だけでもと、豚肉ローストに、オレンジソースを添えて、ペアリング。 オレンジソースは 夏みかんのマーマレード 梅酒の梅を刻んだもの 白ワインと昆布茶をあわせて煮詰めただけ。  甘、苦、酸がマッチして、な

          スペシャルな梅酒がやってきた

          はじめての梅仕事

          現在、天日干し4日目。 Webサイトのレシピによれば保存方法は2つ。梅酢に漬けるが、このままか。初めての梅干しづくり、どちらがよいのかな。 皆さんどうされているのでしょうか、 参考にしたサイトはこちら https://www.godaiume.co.jp/wp/recipe/umeboshino-tsukurikata/ 母が転倒し、しばらく介護のため実家に。ちょっとした焦燥感や不安は見え隠れするものの、今だからできることをしておきたいと思います。 梅仕事も今だからできる

          はじめての梅仕事