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傲慢と善良

会社の同期におすすめされた本を先日読み終わった。簡潔にいうと、本当に万人に刺さる人間物語だと思った

特に20代を必死で生きる今、人間関係に悩むことは多々ある。その中で自分を見失いがちになってしまいそうだけど、本当に大切なことに気づかせてくれる素敵な小説だった。

大きなテーマとしては「婚活」
本の中で、「傲慢」と「善良」の意味を忠実に再現してくれている

昔と現代社会で大きく違うのは情報量だと思う。
例えば人との出会い方においても、昔はお見合いや合コン、知り合いの紹介などが主流だったのではないか。一方現代においてはマッチングアプリも一般的になり、SNSで多数と繋がりができるので新しい人と出会うことは行動すればそう難しくはない気がする。

その中でいわば就活のように婚活が行われている、と本を読んで私は感じた。人と出会う中で、「ピンと来るとか来ないとか」「この人でういいのかどうなのか」「自分にはもっと他に見合う人がいるのではないのか」「自分がどうしたいかわからない」「無意識にある他人の価値観で選択肢を選んでしまっている」とかとか。

表には決して出せないけど、誰もが一度は感じたことがあると思う。その思考一つ一つに、傲慢と善良が絡まっている。

要は、情報が多過ぎていろんな選択肢があり過ぎて、その中にはっきりとした答えがないから人々は悩み混乱し、なんとか正解に辿り着こうとしているんだと思う。そんな複雑な心情を見事に描いた作品だったのだ。

色々な解説を読みながら、傲慢と善良の意味を考えてみた。

傲慢
・自分の価値を自分の価値観で高く見積もる(自己愛)
・他人の価値観ときちんと向き合わない

善良
・「他人の価値観」の通り生きてきた(ステータスなど)
・自分で決断をしない、自分の考えがない、どうしたいかがわからない

この本を母に勧め、あらすじを話していた時、母がふといった言葉が全てなのではないかと感じた。

「自分が幸せにしたいと思える人に出会えたら、自分も幸せになれるんじゃない?」

私がこの本を読んで知ったこと、それは
自分で考えて想いを伝えて行動した先に、初めて本当の人生が広がっていくのではないか。ということ

誰かが自分を幸せにしてくれる、なんて考えも傲慢だと思う。一時的には大事にされても、それがずっと続く保証なんてない。自分を幸せにできるのは、結局自分だから。

人間の感情は、きっと今も昔も変わらない。
ただ多忙な中で自分や人と向き合う時間が減少してしまっているのは確かだと思う。
そんな時こそ、さまざまな感情にきちんと向き合い、噛み砕いてくことが現代を生きる一つの大事な手段なのかもしれない

久々に、難しいテーマについて考えさせられたなあ。。
それにしても素敵な本でした♡





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