読書日記172「不毛地帯(5)」ー山崎豊子

やっと読み始めた時手をつけたことをとを若干後悔するくらい長くて内容がヘビーなこの本をやっと読み終えることが出来た。読んでいてしんどい時もあったが、ほれでも読んで良かったと思う。

壹岐の最後の仕事である石油の仕事のクライマックスと会社の行く末が描かれていた。

最終巻を読み終え、改めて壹岐のすごいところはどこだろうかと考えた時に常に会社にとって正しいことを理解し、周囲と摩擦が起こってもそれを実行する力だと感じた。最後の方は会社にとって正しいことだけではなく、日本にとって正しいことをする。そして、そこに個人的な損得感情を持ち込まない。そしてそこには、日本を戦争に導く一端を担ってしまった強い自責の念も大きく影響しているのだと思う。

物語のスケールと主人公の人間性に圧倒され続ける物語だった。


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