読書日記69「コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店」-町田そのこ
他人を意図せず魅了するコンビニ店長とその周囲の人々の物語だ。
この本を読んでコンビニとはどういう場所か自分なりに考えてみた。コンビニはあらゆるお店の中で人々が一番気楽にかつ無防備な状態で入れる店だと思った。それは、店員も他の客互いに無関心であることに起因する。(以前都心なのに珍しく話しかけてくるタイプのコンビニ店員に出会ったことがあり、とても驚いた。)
この本では、そんなコンビニでちょっとした事件が起こり、客や店員が関わり合う様子が描かれていて面白かった。
章ごとにストーリーテラーが変わり、1話完結のようなかたちだが、章を横断するストーリーもゆっくり進行していて面白い。早く続きを読みたいと思った。