読書日記74ー「コンビニ兄弟2ーテンダネス門司港こがね村店」ー町田そのこ

気楽に読める本なので仕事の休み時間に読んでいたが意外にも考えさせられることがあった。

それは、印象に残ったのは美月のシーンだ。高校進学から時間が経つに連れ、中学時代の友人と疎遠になっていき、高校生活ををつまらなく感じるようになる。仲が良いと思っていた中学時代の友人には、最終的に自分を恐れて従っていただけだと告げられてしまう。

美月のように正論を振りかざすとはどういうことなのかなと考え、正論を通すだけのリソースがない人に正論をぶつけることなのかなと思った。特にそのリソースがないことが本人のせいではない時、正論をぶつけることが暴力のように受け止められてしまうのだと思う。

自分の良くない部分をより強く持つような登場人物がいたことで、思わぬかたちで自分を省みるきっかけになった。

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