見出し画像

噂の妖怪に会いに行ってきた

コロナウイルスの終息を願い、ここ数か月ずっと話題になってきた妖怪アマビエ。

今回は行こうと思った展覧会にたまたまアマビエにまつわる展示があったので、見てきました。

コロナウイルスが日本で広がりはじめ、約半年。
今更だけどアマビエとは何なのか?原画についてもお話ししたいと思います。


アマビエとは

アマビエとは日本で古くから伝わる妖怪です。
ここ最近だとコロナウイルス=疫病として終息を願う人々の間でアマビエが話題に上りました。

肥後国(現・熊本県)にて海中から光をかがやかせるなどの現象が見られたため土地の役人が赴いたところ、アマビエを名乗るものが出現したのだとか。

当年より6ヶ年の間は諸国で豊作がつづく。しかし同時に疫病が流行するから、私の姿を描き写した絵を人々に早々に見せよ。

とアマビエは役人に予言めいたことを告げて海の中へと帰って行ったとされています。

しかし熊本県にそのような目撃譚や伝説が伝承されて来た事実は確認されていないことから、似た「アマビコ」と呼ばれる妖怪の資料群から「アマビエ」と誤記されたのではないかとの説を、1999年に民俗学者である湯本豪一さんによって指摘されているそうです。

参照⇒ アマビエ ※記事はこちらのページを参考に書いています。アマビコの事などについて、実際に展覧会でも触れられていました。


アマビエに会いに行ってきた

タイトルで「噂の妖怪に会いに行ってきた」と、まるでアイドルに会いに行ってきたかのような嘘をついてしまいましたが、正しくは原画(木版画)を見てきました。

※普段はアマビエの原画(木版画)は京都大学が所有しており京都大学附属図書館に収蔵されていますが、コロナウイルスの影響なのか最近は各地の博物館を巡回しているようです。

実はアマビエの原画が見られるとは思っておらず、好奇心だけでなんとなく見に行くことに決めた展覧会で、後から原画が見られることを知ったのです。

アマビエの原画は正に“アマビエ”と検索して出てくるあの画像そのまま。筆で描かれたアマビエの右には解説、右上には朱印が押されていました。
何度も美術館や博物館には足を運んでいますが、ネット上で目にしてきたあの原画が目の前にあるという優越感を得られたのは初めてであったと思います。

ウイルスは終息してほしいですが、おそらく終息したらアマビエのことはみんなの頭の中から離れて行き、見られる機会もなくなってしまうのではないかと思います。
少々遠かったのですが、見に行けてよかったです。

初めてアマビエの原画を目にしたのはネットでしたが、その時は
現代人が描いたキャラクターなのでは?と思い、見たままの愛らしさを感じていましたが、今回本物を見て改めて、妖怪とは人間の理解を超える不可思議な生き物であるということを実感しました。

つくり話なのか、一瞬意識が朦朧としてしまったのか、人々を元気づけるためにもついたウソであったのか?わからないからこそ話題性が高く、魅了される人も多いのではないかと思いました。


個人的にはアマビエが人魚、もしくはギャルに見えて仕方ありません。





次の記事⇒ 同時に複数の作業をこなす天才といえばあの人


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集