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CTO卒業しました:共同創業者 倉田・伊藤が求めるPoliPoliのCTO


実はまだ卒業していなかった?!CTO卒業の決断とその背景

──倉田さん、CTO(最高技術責任者)を卒業したんですよね?(確認)

倉田隆成(株式会社PoliPoli取締役執行役員):はい。7年前に創業してからCTOを務めてきましたが、2025年1月を持って正式に卒業しました。2022年3月に「二代目CTOを探しています」と大々的に打ち出していたのですが・・、実は2年ほど、続けていました。

2022年倉田のnote

伊藤和真(株式会社PoliPoli代表取締役CEO):僕たち組織としても、新しいCTOポジションの必要性を感じていました。CTOとして求められるものが増えてきたのと同時に、倉田さんが役員として、求められる役割も増えてきたからです。官民共創事業部の全体のマネジメントや、日ASEANビジネスリーダーズサミットをはじめとした海外事業の責任もどんどん大きくなってきたので、倉田さんはそこにフォーカスすべきだと考えました。

──このタイミングでの決断の背景は何だったのでしょうか?
倉田:創業から7年、私たちはゼロからサービスを立ち上げ、試行錯誤を重ねてきました。当初は時は自分でコードを書き、『PoliPoli』『PoliPoli Gov』をはじめとしたサービスの技術責任者、CTOを務めてきました。

伊藤:最初の頃は少人数のチームで機能定義からUI/UX設計、実装まで、高速でサイクルを回していましたね。

倉田:次第にユーザー数が増え、事業も拡大し、新機能の開発に加えてシステムの信頼性やセキュリティ、エンジニアチームのマネジメントなど、CTOに求められる責務は創業当初とは比べものにならないほど大きくなってきました。会社が急成長する中で、組織のマネジメントにもフルコミットする難しさを実感しました。

倉田:ときには自分の知識や経験の足りなさに悔しい思いをしたこともあります。たとえば、システムアーキテクチャのさらなるスケールや高度なセキュリティ対策が必要になった際は、自分一人では最善解を導き出すために膨大な時間をかけてしまいました。幸い、チームの助けや外部の有識者のアドバイスを得て乗り越えることができましたが、この経験から「一人の力の限界」と「多様な知見を取り入れることの大切さ」を痛感したのです。

こうした中で、「この先も自分がCTOとして最適なリーダーであり続けられるだろうか?」という自問がどんどん、どんどん大きくなってきました。

倉田:正直に言うと「CTOを卒業する」という決断に至るまでには相当な葛藤がありました。共同創業者として立ち上げから携わってきたポジションを手放すことは、自分のアイデンティティの一部を手放すような感覚でもあります。

もちろん創業時からの「テクノロジーを通じて社会に変革をもたらす」という想いは日々強まる一方で、情熱は今も変わりません。ただ、今の会社のフェーズにおいて、本当に求められているのは何か?と考えると、答えは「より高い次元で技術戦略をリードできる新たな力を迎え入れること」。

これまで築いてきた基盤の上に、さらに大きな飛躍を遂げるためには、自分自身が一度ステップバックして、新しいCTOにバトンを託すことが最善だと判断しました。個人としてのプライドや感情より、事業を成功させて社会にインパクトを与えるという使命の方が遥かに重要だ、と。

伊藤:この決断にあたっては、僕たち経営メンバーでも相当な時間をかけて話し合いましたよね。事業をリードし続けてくれている倉田さんには感謝してもしきれません。CTOとしてもこの7年間会社を支えてもらいましたが、倉田さんには今後は経営メンバーとして官民共創事業全体や海外展開において引き続き責任を持ってリードしてほしいと思います。

──CTOを務めてきてよかったことを挙げるとしたら何ですか?
倉田:
CTOとして本当に多くの学びを得ました。最新の技術動向をキャッチアップしながら、エンジニアたちとプロダクトを実装する創造力と実行力を鍛えることができました。

そしてエンジニアチームを率いる立場として、チームビルディングや人材育成の難しさと醍醐味を味わいました。優秀なエンジニアメンバーたちと共に課題を乗り越えるたびに、技術が形になり、ユーザーの方達に価値を届ける瞬間の喜びを実感できたことは、なんというか、CTO冥利に尽きます。

技術と会社成長のバランス

──会社の成長に伴う技術面での課題について、どのように考えていますか?
倉田:
スタートアップにおいては、「事業の成長スピード」と「技術基盤の安定性・高度化」とのバランス取りが常に課題となります。ユーザーの期待に応えるために新機能を素早くリリースする一方で、技術的負債の蓄積にも向き合わなければなりません。

伊藤:そうですね。既存のプロダクトも、政策共創プラットフォームとして一定の方々には利用されるようになりましたが、まだまだ磨き込みの余地がありますし、新しいプロダクトの開発も進めています。

現在開発中のプロダクトイメージ

倉田:短期的な要求に応えつつも、中長期な視点でアーキテクチャを刷新したり、開発プロセスを整備したりして、組織として持続的にイノベーションを起こせるよう努めてきました。

次のCTOに助けてほしいこと

──どんなCTOの方にジョインしていただきたいですか?
伊藤:
まずは、PoliPoliのミッション「新しい政治・行政の仕組みをつくりつづけることで、世界中の人々の幸せな暮らしに貢献する。」に共感してくださる方ですね。

倉田:そうですね。ミッションに共感し、プロダクトを通じて政治・行政の仕組みを良くしたいという強い想いを持ち、諦めずに挑戦を続けられる方とご一緒したいです。

倉田:スキルや経験、という面で言うと、高度なアーキテクチャ設計や大規模トラフィックのシステム運用など、サービスを次のレベルに引き上げるための深い専門知識と実践経験がある方。

そしてチーム育成で、エンジニア組織を率いてきた実績があり、メンバーの成長を促しながら高いパフォーマンスを引き出せること。多様な人材をまとめ、強い技術カルチャーを醸成できるリーダーシップでしょうか。

伊藤:そして、経営陣の一員として事業戦略を理解し、技術戦略に落とし込めること。プロダクト開発の優先順位付けやリソース配分を的確に判断できる経営視点も求められます。

倉田:私自身は、CTOポジションを離れた後も、創業者の一人として技術とビジョンの架け橋としての役割を果たしていきます。新しいCTOを全力でサポートしつつ、より全社横断的な視点で事業戦略や新規プロジェクトに取り組んでいきたいと考えています。

──最後にこのnoteを読んでくださっている皆様へメッセージをお願いします!

倉田:私たちは本気で、テクノロジーの力で社会課題の解決に挑戦し続けています。単なる技術的な挑戦だけでなく、その先にある人々の幸せを追求できる方、そして我々とともに技術の新たな可能性を追求したい方からのご応募を心からお待ちしています!

伊藤:エンジニアチームの強化のために、CTOを新たに見つけなければなりません。私たちは7年間、新しい政治・行政の仕組みづくりに向き合い続けています。デジタル民主主義の分野で最高のプロダクトを作りたいエンジニアの方、ぜひご連絡いただけると嬉しいです!


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