子どもの気持ちを汲んで、背中を押してくれる担任の先生の言葉 #069
進級して、4月から2年生になった娘。
新しいクラス、新しい先生、新しい教室――昨年、行き渋りをしていたのが噓のように、心機一転、毎日楽しそうに通っていました。ました?
ゴールデンウイークを明けて、初めての登校日。
娘が「今日は学校に行きたくない」と、新年度になって初めて言い出しました。
「どうしたの?」と話を聴いてみると、異学年で開催されるイベントが不安な様子。
具体的に話を聴いてみると、今の娘にとっては心理的なハードルがかなり高そうな感じ。
話すうちにぽろぽろと泣き始める娘の様子を見て、これは無理に行かせてもしんどい(余計にマイナスな感情になる)だけだから、見送ったほうが賢明か……。
今日の登校は難しいと判断して、学校に電話をして、担任の先生にお休みの旨と理由を伝えしました。
すると、先生が「なるほど。そうですか、わかりました。もし可能でしたら、〇〇(娘の名前)さんに替わってもらってもいいですか?」とのこと。
娘に替わると先生が「〇〇ちゃん、不安な気持ちを言葉にして伝えてくれてありがとう。まずは、自分の気持ちを言葉にできたこと、そして伝えてくれたことが、先生はとても嬉しいです。えらかったね。」と、最初に労いの言葉をかけてくれました。
そのあとに、イベントの不安なところを丁寧に聴いてくれて、それは解消できる要素もあること、途中からでもいいから気が向けばいつでも参加できることを娘に話してくれました。
話している様子を見ていて、どんよりと曇っていた娘の顔が、少しずつ晴れていくのを感じました。
結局、娘は迷いに迷ってイベントには途中から参加することはなかったものの、イベント後の通常授業には出席することができました。
一年生のときは“休むモード”になったら、終日休んでいた娘。当時は途中から学校へ行くなんて考えも及びませんでした。
でも、今回は「途中からでも学校に行く」と自分で決めて、実際に行くことができたのでした。本人的にはかなり勇気が必要だったと思います。親として、成長を感じずにはいられませんでした。
一方で、担任の先生のお声がけが、娘の心を動かしてくださったんだなと強く思います。
自分の気持ちを言葉にして伝えることができたことを、丁寧に汲み取って認めてもらえたことが、娘の心の安心につながったのかなと。先生の言葉が、娘の背中をそっと押してくれたんだなぁと。
親としても、学びの深いやりとりを見せてもらえたのでした。