オールドレンズで下町スナップ (前編) 「NIKKOR-S•C Auto 55mm F1.2」で谷根千スナップ
どうもポラックです。
今回は「NIKKOR-S•C Auto 55mm F1.2」を持って東京の昭和レトロな下町「谷根千」へと行ってきました。
今回レンズの試写を兼ねてスナップするのにどこか面白そうな場所はないかを探して見つけたのが「谷根千」。
谷根千ってどこ?
谷根千って有名みたいですが私は知らんかったです。
東京の「谷中・根津・千駄木」の頭文字をとって谷根千っていうらしい。
Googleマップにも谷根千で出てくる。
ちょっと調べれば色々も情報が出てきますが、わたしが見つけたこのHPがわかりやかった。
このページにある地図通りに歩いてみました。
JR山手線日暮里駅から
日暮里駅の文字をよく見るとこの街がどんな街かわかります。
今回はレンズの確認のため全て撮って出し。
いきなり開放で撮ったこの写真でビックリ。
液晶で見た時ピントが合ってないかと思うくらいの滲み。
念のため2段絞るとF2でこれだけ写りが違う。
周辺減光もかなり出てます。
有名な和菓子屋さんらしいがこの日は休み。
この看板は戦前のもので戦時中はお寺で預かって貰い戦後にまた戻した歴史ある看板。
直接光が当たらないと滲みは目立たないが提灯の輪郭はやはり滲んでいる。
この酒屋さん見学できるみたいです。
大正時代から続く風情ある建物の喫茶店「カヤバコーヒー」の中は賑わっていた。
やはり絞ると描写がかなり変化する。
路地に入っていくとお寺が。
こんな感じで民家よりも寺院が多いくらい。
ヒマラヤ杉
三角の道路の角にあるからみかどパン店。
歴史を感じるこのパン屋さんには「ヒマラヤ杉ラスク」の看板が。
これがそのヒマラヤ杉。
いまでは「谷中のシンボル」と云われるこの木は約90年前の昭和初期に植えられた。
シチュエーションによって開放の描写は独特。
中心こらモヤっと(ふわっと?)して外れた部分はピントが合ってない感じ。
まだフードを入手していなかったのもあるけどフレアが出やすいしグリーンのフリンジも盛大に出ている。
しかし絞りで変わる描写が楽しい。
猫の街
ちょうど良い被写体が。
普段は猫をあまり撮らないけど、このレンズの開放は撮ってみたくなる。
ヒゲがいい感じに滲んでる。
こんな感じでとにかく
路地を歩くとお寺だらけ。
谷根千は地域猫の多い街としても有名だそうでこんなお店もある。(最初の日暮里駅の写真からの駅の文字が猫の手と尻尾の理由はこれ。)
ここは時計博物館。虹色フレアが出ている。
少し覗いてみるとなにやら怪しい雰囲気。
一応入っても大丈夫そうですが。
藍染大通
この通りには結構お店があります。
ここはケーキ店。
薪窯とパンとワインと私。
飲食店や雑貨屋さんもあるようで。
服屋さんなんかも。
浅い被写界深度と印影が立体感を出している。
根津神社
根津神社に到着。
逆光気味だと盛大なフレアでコントラストが失われてます。
根津神社は元々ヤマトタケルが建てたらしく国の重要指定文化財。
千本鳥居も有名で北から南に抜けると邪気が払われるんだとか。
前編終了
前編はNIKKOR-S•C Auto 55mm F1.2で谷根千の主に谷中から根津神社までを撮ってみた。
谷中側はとにかく寺院や細い路地が多く常に寺院が見えている。
古井戸やヒマラヤ杉なんかも郷愁を誘ってただ歩くだけでも楽しい。
レンズは正にオールドニッコールでした。
開放の描写はかなり収差が出ていてこの頃の設計やコーティングの特徴を感じる。
同じ時期のNIKKOR-S•C Auto 50mm F1.4も同傾向だけどここまでではない。
これは性能なのか個性なのか。
それに個体差もあるはずで、私のレンズはコーティングに劣化も見られるのでこのレンズの全ての個体でこういう結果になるとは限らない。
私としては撮っていて楽しいし、正に鉄と硝子の大玉なルックスも好きです。
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