「目から鱗」
この言葉、てっきり日本語のオリジナル表現と今の今まで思っていたのでここで書き始めたけれど、調べてみれば出典は「新約聖書」だとか。
まさにそれ自体が自分にとって「目から鱗が落ちる」ような話だけれど、最近クルマ関係で立て続けにウロコ的気付きがあった。
クルマを運転していた時のこと。
信号待ちで何気なく対向車のナンバーを見ていたら、何とはなしに違和感を感じた。
4桁の数字の真ん中にハイフォンがある!?
ハンドル握って40年以上。今の今まで意識していなかった。
気付かなかった… 若い頃は毎日のように洗車していたのに。
大型でも小型でも軽でもバイクでも、4桁の真ん中にはハイフォン。
ちなみに、「ハイフォン」とはあまり言わないらしい。通常は「ハイフン」と言うようだ。
何故か(多分最初に教わった相手が言ってたからかも)子どもの頃から「ハイフォン」と言っている。
綴りは「hyphen」で発音記号は「háifən」
微妙で、日本語にはない発音だけれど、強いて書くなら「ハイファン」かも知れない。
ちなみに、Google先生の発音は「ハイフン」に聞こえる。
でも、この際言い慣れた「ハイフォン」と書かせて下さい。
兎にも角にも、4桁の数字の真ん中にハイフォンがあるのだ。
そして、ひと桁ナンバーは「・・・○」
ふた桁ナンバーは「・・○○」
三桁ナンバーは「・○○○」となっていて
いずれもハイフォンがないじゃないか!
気付いてなかった…
免許を取得して以来、現在まで12台のクルマを乗り継いで来た。そして、うち3台が三桁ナンバーだった。
それでも気付いていなかった。
この事態を「目から鱗が落ちるようだ」と言ったら、微妙に使い方が違うのかな?
知ってしまうと理由も気になるもの。自分なりには製造工程の技術的な問題じゃないかと思ったりもしたのだけれど、どうやら元々はハイフォンも「・」も使われておらず、昭和30年代の法改正の際に使われ始めたとのことだ。
それまでは真ん中にハイフォンはなく、4つの数字だけが整列していて、尚且つ「・」は「0」だったのだ。
そして、ハイフォン導入の理由は視認性の向上のためとのことだ。
予想は見事に外れた。
そして、もうひとつの「目から鱗」。それは道路標識について。
これも先日運転していて気付いたこと。
いつも差し掛かる五差路で、ふと標識に違和感を覚えた。
そこには指定方向を示す道路標識が設置されているのだけれど、4つの進行方向のうち、直進と鋭角の左折が矢印で残りの2つは棒状のエンド。
何か違和感。
矢印の付いてない方向は行っちゃダメなのか?でも、みんな行ってるし、自分も行くことがある。
どの方向へも進入出来る交差点のはずだから、4つとも矢印じゃなきゃおかしい。
そっか、これこそ製造工程の技術的課題によるものかも。
矢印ヘッド4つが、物理的に標識に収まらないのかも。
でも、調べてみたらアッサリ答えが判明。
矢印のない方向には行っちゃダメ!
40年以上運転して来て何を今更といった趣。何が製造工程の技術的課題だか…。
更に、いつもの交差点を改めて確認すると、標識の下には「大型・大特」の表記が!
これを「目から鱗」と言ってはいけない。なんと表現したらいいのやら。
「知らなければOK♪」だったら警察は要らない。
標識も読めずに何が運転歴40数年なのか…。
結果オーライで生きて来た証し。
いまさら今この時点で学んだ。
恥ずかし。