「おきあがりこぼし」
何とはなしにテレビを見ていたら、番組の趣旨ははっきりとは覚えていないけれど「おきあがりこぼし」を扱っていた。
「起き上がり小法師」
漢字で書くとそうなるようだ。
その言葉自体は幼い頃から知っていた。どんな玩具かも知っていた。
でも、何だろうこの違和感。
そう
この歳になるまで「おきあがりこぶし」と呼んでいたのだ。
慌ててネットで検索してみる。
確かに「こぼし」だ。「おきあがりこぼし」だ。
会津地方の郷土玩具。正月に売り出される縁起物。
いろんなパターンがある郷土玩具かと思っていたら、基本パターンは絵柄も大きさもある程度決まっているようだ。
これも知らなかった。
そして、「こぼし」は「小法師」
「法師」だからと言ってお坊さんのことではなく、「小法師」は「こども」の意味とのことだ。
これもまた知らなかった。
赤ちゃんのデザインだったり動物のデザインだったりして、起きる上がる度に鈴が鳴るようなおもちゃとか、転んでも起き上がる人形は皆「おきあがりこぼし」だと思っていた。
けれど、あくまでもオリジナルは会津地方の「おきあがりこぼし」ということだ。
確かに「ダルマ」のことは「おきあがりこぼし」とは言わないし。
「おきあがりこぼし」はあくまで「おきあがりこぼし」であって、他のものはそれぞれに固有の名前があったり、「おきあがりこぼし風○○」とか「おきあがり○○」だったりするのだ。
知らないことばかりだ。
ちなみに、ネットで見てみると私同様「こぶし」派もいるようだ。
皆いったいどこでどう間違えたのだろう。
こういうのって結構あるような気もする。
例えば「時期尚早」(じきしょうそう)
「じきそうしょう」だと思ってる人、いませんか?
またひとつ学んだ。