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[子育て][ロンくん]4歳児との向き合い方

子供は駄々をこねる。駄々をこねるが子供というように、子供は駄々をこねてこねてこねくりまわす生き物である。

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ご多分に漏れず、ロンくんも子供の中の子供。何か自分に不都合なことがあると「もう!」「パパとママ悪い!」「お家には入らない!」などと、自分が知っている限りの語彙を駆使して不満を訴えてくる。

それが悪いというわけではないが、昨日と今日に関してはロンくんの駄々こね度がMAXだったこともあって、対応に非常に疲弊してしまった。今回の件を通して、自分の育児に対する未熟さも痛感した一方で、勉強になったこともあった。2人目を考えているので、育児というか対人との向き合い方として未来の自分の参考になると思うのでメモしておく。

駄々こねの経緯

2021/01/30 私達は、お台場で観覧車に乗ったり、MEGA WEBに行ったり(やってなかった)、KABAバスに乗ったり(コロナで乗れなかった)ガンダムを見たり(見れなかった)、色々なことを楽しんだ。ロンくんも「今日は楽しかったね!」といっていたので(ロンくんが楽しいんなら良かったなあ)などと今日の出来事を逡巡していると、いつの間にかロンくんは疲れて寝てしまっていた。最寄り駅についたので寝ているロンくんを起こすと「だっこして!眠い!」と駄々をこねはじめた。電車からおりてホームにしゃがみ込んで「だっこして!」といった。

パパもママも本当に疲れていたので正直に「今日は疲れていて抱っこはできない。そもそも、ロンくんは重たい(18キロ以上ある)。」と伝えたら「もう!今日はなんにも楽しくなかった!」と、親にとっては何とも悲しいセリフをサラッと言い放つ。

スーパーにいっても、地べたに座って不満を言い「はぁ」だの「抱っこしないなんて悪い」だの言うので、私もついカッとなって座っているロンくんの襟を掴み上げ「いい加減にしなさい。ここは座るところじゃない。人の邪魔にもなっている。立ちなさい。」と結構強めに言ってしまった。

そのこともあってか帰りはモヤモヤして、ほとんどロンくんと話はしなかった。しっかりと手はつないでいた。

家につくと、扉閉めて靴脱ぎながら「お家にも入らない!お風呂にも入らない!」と泣くのをこらえて半泣き状態で抗うロンくん。(お家に入らないっていってるあなたの体はお家の玄関の中ですよ〜)

お家に入って手を洗い終わった後、私は(これはこのままにしておけない)と思って、ロンくんを洗面所に連れ出した。

洗面所での会話

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パパ「今日はどうしたの?教えて」
ロン「(泣くのをこらえて)抱っこしてくれなかったのがいやだったの。いつもいつも抱っこしてくれない。」
パパ「そっか、ロンくんも疲れてるし、抱っこしてもらえなかったのは嫌だったよね。ロンくんの気持ちはよく分かるよ。」
ロン(うなずく)
パパ「どうして抱っこしなかったのかというと、パパもママもとても疲れているの。ロンくんが疲れているようにね。あと、君はとても重い。ロンくんはパパを抱っこできる?出来ないよね。それと同じことなの。」
ロン(うなずく)
パパ「それと、パパはロンくんに『今日がつまらなかった』って言われたことがとても悲しかった。みんなで今日は楽しかったね!って話してたよね。それなのに、今日一日が全部楽しくなかったって言ったのはとても嫌だった。」
ロン(うなずく)
パパ「あと、最後にロンくんのことばっかり言うけど、パパもスーパーでロンくんの襟を掴んで立たせたのは悪かった。ごめんなさい。あれはまだパパが未熟だったから。今日みたいにならないように頑張って練習する。だから、ロンくんも今日みたいにならないように練習できる?」
ロン(うなずく)
パパ「明日は楽しく笑顔で行こうね」
ロン(うなずく)
パパ「今日はお話聴いてくれてありがとう」

電車とバスの博物館での会話

電車とバスの博物館にいって、ロンくんが「もういっこの似てるとこ(プラレールができるB棟)いきたい」と言うので、コロナで閉館していることを伝えると「えー!なんで!?もう!今日は全然たのしくない!」と言い出した。

(まーた、はじまった。昨日あれだけ話したのに、なんにも伝わってなかった。どうしたらいいんだ…。育児がもうわけがわからん…。)と頭の中が一瞬でぐるぐる回りだして、内から呆れとともに怒りが込み上がってきてるのを感じた。

…がすぐに我に返り、昨日ロンくんに「パパも怒らないように練習するね」といったことを思い出した。

ロンくんと手をつないで、近くのベンチまで連れていき話をした。

パパ「ロンくんは、似てるとこやってなくて残念だったんだよね?それで嫌な気持ちになった?」
ロン(うなずく)
パパ「たしかに、楽しみにしていたところがやっていなくて残念だよね。」
ロン(うなずく)
パパ「自分が行きたいところにいけなくて残念な気持ちになるのはわかるよ。だけど、だからといって『今日が面白くなかった』なんていわないでほしい。パパもママもロンくんも今日は面白かったね!って話していたのに、そんなに寂しいこと言わないで欲しい。残念な気持ちはわかった。だけど、そのことと今日全部がつまらなかったことは関係ない」
ロン(…)
パパ「昨日も同じこと話しして、いやな気持ちになったよね。だから、もうこういうのはやめよう。よくない。分かる?」
ロン「うん」
パパ「ロンくんは、嫌なことがあると「もう!なんでそうなるの!」っていう気持ちになっちゃうから、そうじゃなくて、嫌な気持ちになったら「まあ、いいか」って思うこともできるんだよ。そっちのほうが嫌な気持ちにならないよ。次からそうやって思えるように練習してみない?」
ロン(うなずく)

面倒なことは、たいてい大事なこと

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ロンくんが駄々をこねたとき、「いいかげんにしなさい!」「おいていくよ!」「もうすぐ5歳になるのに抱っこしてなんて言わないの!」「〇〇すると、△△しないよ!」といった決まり文句で、一時的にその場をおさめることはできた。しかし、そうしなかったのは "面倒なことは、たいてい大事なこと" であることを知っているので、おざなりにしないで本人とちゃんと話しをしないと良くないなと思った。

実は、今日の帰りに「最寄り駅まではバスがなくて電車でしかいけない」といったら「えー!」というので、(え…昨日今日の理解してなかったのか…)と一瞬目の前が真っ白になりかけたが、その直後「あ、そうだ。まあ、いっかだ」といってくれた(泣)ので、少しはわかってくれたんだ。と、勝手にそう思い込むことにした。じゃないと心がざわつく。

自分にとってではなく、子供にとって正しいかで考える

子育てには正解がないと言うが、本当にそう思う。昨日今日の件でいえば、自分がやってることが正しいのかどうかなんて、まるでわからないし、もしかしたら良くないことなのかもしれない。そういった不安が子育てには常につきまとう。その不安を払拭する治療法なんてないのかもしれない。ただ不安を怖がって簡単な道を選択するのは良くない。その選択が自分のためになっていないか?を考えるのが、不安を少しでも自信に変えていくための唯一の方法かもしれない。

例えば・・・

● 駄々こねてるのを放っておく(自分のため)
「いいかげんにしなさい!」「おいていくよ!」みたいなやつ。これって、その行動が良くないことを子供に教えて改善に導く という手間のかかるプロセスが面倒だから、親という権力で 子供をコントロールすること 。自分はそれでいいのかもしれない。だけど、子供にとっては「嫌だったっていう正直な気持ちをいったのに、めっちゃ怒られた。そもそも嫌な気持ちや不満のぶつけ方を知らないからそうやって表現してるんだけど。めっちゃストレスたまるわ。」というなんにも解決してない状態。不満だけが蓄積される。

● 駄々をこねてるのを放っておかない(子供のため)
「残念だったよね」「パパは悲しい気持ちだ」みたいなやつ。もうめっちゃ神経つかって疲れるやつ。これは、その行動が良くないから改善するために気持ちは受け止めるし、話は聴くし、適切な表現を教えるよ という手間のかかるプロセスのこと。自分はめちゃくちゃ疲れるけど、子供にとっては「なんか話聴いてもらってる。とりあえず自分のきもちはわかってくれたようだ。何か嫌なことがあったら「もう!なんで!」という表現しか知らなかったけど「まあ、いっか」っていう方法もあるのか、そっちのほうが楽じゃん。」みたいな考えにさせる。

本当に子供が、そう思っているのかは分からない。だけど、手間のかかる面倒なプロセスをやったほうが、子供のストレスが軽減されるっていう意味においても絶対にそっちのほうが良いっていう確信はある。

今回の件で子供との向き合い方について、自分なりの確信を得られたという点から、ロンくんには感謝している。

そして、私の師であるジャックにも感謝している。

話をするときは、This is Us のジャックになったつもりで向かい合って話すようにしている。

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