あやうく一生懸命生きるところだった
4年位前にそういうタイトルの本を買った。
コロナ禍真っ最中で、転職した会社に馴染めなかった暗黒時代だった。
書店で見て「そうだよ、何でこんなに頑張ってんだろ?」と思って即購入した。
何の為に必死に頑張っているんだろう?
というか、何のレースに参加していたんだろう?
誰が一番出世しますかレース?誰が一番お金持ちになれるかレース?
という内容が書いてあったけど、何のレースなんだろうね?世間一般で言う幸せに踊らされてる感じだ。
お金持ちになる、結婚し子どもを持つ、いい会社に入る、家や車を所有するetc.…そういう「幸せ」に向かって走るレース。
幸せって人によって違うのに。
著者は本の中で、頑張りたくないと思って会社を辞めたと書いている。
「働かなければいけない」「頑張らなければいけない」そう言う価値観を無意識に押しつけられている雰囲気を私も感じる。
私も無職だった事がある。人それぞれの事情や考えがあるから無職が悪いとは思わない。
というか他人の人生に口出す神経が分からない。
私も口出ししないから、他の人も私の人生に口出ししないでねって感じだ。
「何で結婚しないの?」と著者は面と向かって聞かれた事がある様だ。その質問に答えられなかったと言うか答えたくなかったと。
…よくある大きなお世話シリーズだと思った。
私も「彼氏いないの?じゃあ作らないとね」みたいな事を会社の先輩に言われた事がある。
…どうして結婚や恋愛するのが当たり前って前提で聞いてくる?そして何故コチラが説明しないといけない?みんな同じ価値観じゃないのになぁ。
著者が感じているモヤモヤが私にもあるある過ぎて、サクサク読んでしまった。
韓国でベストセラーって帯に書いてあったから、共感する人が沢山いたって事だろう。
みんな疲れてんのかな。そりゃ疲れるか。
他と違う生き方・自分らしく生きるって、素晴らしい事かもしれないけど、貫くのって大変かもしれない。なんやかんや言って来る人達をいかにミュートできるかだなぁ。
私は大きなお世話だ手前の事だけやってろ、と思ってスルーするけど。
ああ、頑張りたくない。