【#カメラのこと】パリ・後世に受け継がれる歴史を見届けるクリスマスシーズン2023
皆さま、こんにちは。
今回は、久しぶりに、カメラ、写真に関する雑感を書きたいと思います。
今週の水曜日の夜、現在、パリ市庁舎前で開催中のマルシェ・ド・ノエルへ行ってまいりました。いつもであれば、ごく普通の年末の風物詩みたいな感覚なんですが、ちょっと、今年のこのマルシェ・ド・ノエル、多分、自分の中で、忘れられない出来事になりそうです。
とは言っても、パッと見は、普通のマルシェ・ド・ノエルなのですが。。。
今年は、一足先に行われたシャンゼリゼ大通りのイルミネーション点灯式もそうだったのですが、来年夏、パリ五輪が開催されるということもあり、Paris2024が大きなスポンサーとなっており、例年よりも気合いが入っているような気がします。
パリ市庁舎、東京で例えるならやはり、東京都庁ということで、市庁舎の壁面には、大きく、Paris2024、更にマルシェのブースにも、パリ五輪関連のショップ、展示などもあり、来年夏を盛り上げているのです。
一方、パリ市庁舎近くには、セーヌ川が流れており、橋を渡ると、パリの中心の中心、シテ島。シテ島と言えば、ノートルダム寺院があり、本当、パリ市庁舎近くの橋から、近いのですが、ノートルダムと言えば、2019年4月15日夜の火災が世界的ニュースにもなりましたが、その後、現在もなお、修復工事が続いており、寺院周りは、工事中の幕でここ数年覆われ、痛ましい姿が続いております。
▲△ 過去にこんな記事も書いております △▲
しかし、そんなノートルダムにも、先日、尖塔が設置と現地ニュースで報じられたのを受け、少し足を伸ばし、パリ市庁舎からシテ島へ向かってみたのでした。
工事現場はライトアップされ、尖塔らしきものも肉眼で確認でき、街のイルミネーションの一部として、明るい光を届けておりました。
ここで1つ、自分なりに考えてみたのですが、歴史の成り立ちからすると、明らかにノートルダムの方が建立が1345年で、パリの歴史を長年見守り続けてきたランドマークではあったのですが、先ほどもありました通り、2019年の火災以降、また別の時間を歩み始め、更に一方対岸のパリ市庁舎では、近い未来、来年開催予定のパリ五輪のイベントで街を盛り上げていて、もう1つの歴史軸が川1つ隔てた距離で同時に起こっていて、それらが、1つの時間軸として、絡み合いながら構成されており、誰からもお互い受け入れ合いましょうと声高にして言われるわけでもなく、でも、それが、共存していることがごく当たり前のように混ざり合い、それが、やがて街の魅力として、文化だったり、芸術だったり、形を変えて、世界中の観光客を魅了し続けることへ昇華させ、1つの個性となっている。
ここ数年、多様性であること、人それぞれの個性として認めて共存していくことが叫ばれておりますが、人ではないものの、その究極が、幾重も前の時代から、誰に言われることもなく、ごく当たり前に、時間の流れとともに、パリの街で形成され、現在もなお、そして、未来でもなお、日々起こっていることなのかなとも最近、考え始めております。
そこに改めて、本当のパリの姿を見たような気がして、水曜日、写真を撮りに行き、現地の空気をファインダー越しに切り取ったこと。そう言えば、
写真って、真実を写し取るもの
なんですよね。最初に挙げたノートルダム火災8時間前のパリの様子の写真もそうですが、この街に移り住んで、今この瞬間、切り取ったものが、やがて、1つの歴史となり、後世に語り継がれていく。。。
改めて、今回過ごした今年のマルシェ・ド・ノエル、今後、忘れられないものになったと思うと同時に、自分が撮りたい大きなテーマというのを教えられたひとときだったように思います。
もちろん、それに見合った技術を日々、研究、鍛錬し、磨き上げ続けていくのは、言うまでもありませんが。。。