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御霊信仰(ちょっぴこわい?)
たまにみかける神社でも、「御霊神社」。
「御霊(ごりょう)」ってなに?
と思っている方もいるのではないでしょうか。
ほっこりnoter はる之助です😊🌈🍀
恨みを残して死んだ人まで神にする!
恨みを残して死んだ人を神として崇める思想。
霊魂は怒り、祟りをもたらす「御霊」となります。
この魂を鎮めるためのものが「御霊信仰」。
この信仰の対象となった人物の代表格は、
●菅原道真
●平将門
御霊神は祀られると、恵の神に変わるのですね🌈🍀😆
その起源は、
8世紀まで遡ります。
長屋王は、陰謀によって死に追いやられ、御霊になりました。
長屋王の御霊は、多くの民を殺したそうです。そのため、その遺骨を紀伊国に安置したとのこと。
御霊と書いてあるから、何だか「おんりょう」なんて読めちゃったり(失礼します)、どういう意味でここにこの神社が?なんて思っていましたが、僕も学生の頃にお参りをして願掛けをした菅原道真公も御霊だったなんて。
「菅原道真」
右大臣として活躍していたが、藤原時平らの陰謀により、大宰権帥として左遷され、失意のうちに亡くなった。その後祟りがあったと祀られて神となりました。
「早良親王」
皇位をめぐる陰謀に巻き込まれ、幽閉される。断食ののち亡くなりました。
その頃から皇室に不幸が続いたので、早良親王の祟りとされたため、祀られて神となりました。
「平将門」
関東独立の反乱を起こして、新皇を名乗りましたが、藤原秀郷との戦いで敗死しました。
「崇徳上皇」
保元の乱で、後白河法皇側に敗れ讃岐に島流しにあう。帰国を願い続けましたが叶わず、朝廷を恨み続けながら崩御しました。
「護良親王」
鎌倉幕府打倒に活躍をしましたが、足利尊氏たちと反目したため、皇位簒奪を企てたとして濡れ衣を着せられ殺害をされました。
日本には、先祖を敬う行事が多いですね。
先祖を大切に、先祖を粗末にしないようにと。
この先祖崇拝を生んだ古代人の死生観の「死」には、
人間の気が枯れて死を迎える。
↓
死霊となり、祟りを成す穢れた存在。
↓
死霊を人間が祀り、鎮める。
↓
死霊は浄化され⇒祖霊へ(産土神に導かれて祖霊の世界へ)
↓
祖霊は、人間を見守り、恵を与える存在になる。
子孫たちが、自分の家に戻ってくる祖霊を迎えるために
「御霊(みたま)祭り」を行ったのです。
先祖代々受け継がれるもの、例えば米がとれる水田、灌漑設備。
受け継がれるものを受け取ったときに、残されたひとたち(子孫)は、
祖先を大切にしなくてはと、自然と感じ、祖霊信仰が広まったのだと言われます。