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ひさびさに自分の服を買った。 元来、手元にあるお金はどちらかというと食べものや本や旅に投…
この記事はマガジンを購入した人だけが読めます
「役に立たない」が大切なポリシーのひとつであるこのマガジンにおいて、なんとこれからわたし…
なんでもない日に、ふと思い立ってケーキ屋に立ち寄った。 そう書くと「ああこのひとはわりと…
夏の盛り、自転車で坂を勢いよくくだりながらふと「置いてきた」と思う。 ああ、置いてきた。…
真夜中にパチリと目が覚める。 しばらくゴロゴロと寝返りを打ちながらぼうとしていたら、となりで寝ていた2歳の娘が、暗闇に向かってはっきりと声をはなった。 「食べさせ、てっ!」 思わず闇の中で目をこらしてみたけれど、何のことはない。娘はなにごともなかったように、すうすうと眠りつづけている。 そう、先のひと声は寝言である。見事な寝言。 ああ、こういうときは無駄に韻を踏めるのに、韻を踏んだ文章を書けと言われると何もでてこないのだよなあ、わたしってやつは。 * すらすらと
街にひとがいない。 朝、いつものように娘を自転車の後部座席に乗せて自転車をこぎ出したとき…
わたしは計算ができない。 そう書くと、なんだか恋の駆け引きだとか世渡りの方法だとかについ…