見出し画像

子育てって難しい。~放課後カルテをみて~

「子育てって、難しい」
子どものいない私は思う。

私たち夫婦は、選択的子なし。
いわゆる、DINKsだ。
決定権の9割は、私がもった。

子どもの頃から、
自分が褒められると、母の子育てを褒められているようで誇らしかった。
「うちの母、すごいでしょ」

反対に、
自分が叱られると、”子育ての方法を間違えた”と母が自分を責めてしまわないか心配になった。
「お母さん、ごめんね」

だから、母になるのが怖かった。

ダイレクトに、自分を評価されるような気がして。


「子どもを自分の所有物のように思わないで」
そういう意見も聞こえてきそうだけど、
決してそうではない。

子どもは、自由に生きたら良いと思う。

かくいう私も、決してよい子ではなかった。
小学生の頃は、そろばん塾をさぼっていたし、
短気なせいで、友だちの縄跳びをぶっち切ったこともあった。
中学から高校にかけての反抗期は、本当にひどかったし、
看護学校は留年しそうになった。
母に申し訳ない気持ちは、少しだけあったけれど。
とても、自由だった。

だから、子どもは自由でいい。

心底そう思っている”娘”の自分と、
その責任を背負う覚悟ができない今の自分を天秤にかけたとき、

私はDINKsを選択した。


ところで、
『放課後カルテ』というドラマを知っていますか?
日本テレビ系列 毎週土曜21時から放送中で、
原作マンガは、日生マユさんの作品だ。
(2024年10月現在)

簡単にあらすじを紹介
小児科医の牧野は、「学校医」として ある小学校に赴任した。
仏頂面で、「保健室にはなるべく来ないで」と言い放つ彼に、教師や児童たちは唖然とするが、しだいに心を開いてゆく。
保健室を舞台に、類稀なる観察眼で異変を見抜き、子どもたちと父兄を救っていく物語。(公式HPより一部抜粋)

1話では、ある1組の母子がピックアップされる。
終盤で、少女の異変に気づかずひどい態度をとってしまったと、母親が娘に謝るシーンがある。
そこがとてもよかった。

母は、過剰に自己を責めることなく、
(その様子を娘に見せず)
「一緒に治そう。」と笑顔で声を掛ける。

それに対し娘は、「うん!」と とびきりの笑顔で答える。

原作は未読だが、ドラマでは、
とても前向きで素敵なシーンだった。

親は、子どもに起こることすべてに責任を感じるものだと思っていたが、
それは決して”自己を責める”ことではない。

『ともに背負う』

それが、親の姿なのだと感じた。

親からそんなこといわれたら私ならグレるかも…
と思うくらいの厳しい言葉を娘は受けていたのに、
笑顔で「うん!」と答えていたのも、よかった。
彼女が”素直でよい子”というだけでなく、
この母親がそういうふうに育ててきたのだと感じられた。

大好きなドラマをみて、久々に。
子育てについて ちょっとだけ考えた、という話。

お読みいただき、ありがとうございます。

私の記事を気に入っていただけたら嬉しいです。頂戴したご支援は、読書など 今後の創作活動のために 大切に使わせていただきます。