前回のnote「一流AI PMにSaaSプロダクト戦略を考えてもらった -マネーフォワード、freee、LayerX-」に続き、今回はHR SaaS編です。
以下のSaaS企業4社について、AIで生成したPdMにマルチプロダクト戦略を考えてもらいます。インプット情報やステップは上記のnoteと同様です。
noteの最後に今回使用したプロンプトも記載しています。
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生成AIにインプットしたテキスト情報
今回生成AIにマルチプロダクト戦略を考えてもらう「カオナビ」、「プラスアルファ・コンサルティング(タレントパレット)」、「jinjer(ジンジャー)」、「SmartHR」に加えて、freee、マネーフォワードの各サービスサイトのテキストデータをインプット情報として使用しました。
インプットした各社サービスサイト
カオナビ:7サイト(カオナビ ロウムメイト、カオナビ ヨジツティクスなど)
プラスアルファ・コンサルティング(タレントパレット):2サイト(タレントパレット)
jinjer(ジンジャー):13サイト(ジンジャー人事労務、ジンジャー勤怠など)
SmartHR:20サイト(SmartHR労務管理、SmartHRタレントマネジメントなど)
freee:32サイト(freee会計、freee販売、freee人事労務、freee資金調達など)
マネーフォワード:31サイト(MFクラウド会計、MFクラウド請求書、
MFクラウド勤怠など)
生成AIモデルは、Gemini 1.5 Proを使用し、実行環境はGoogle AI Studioです。
既存プロダクト戦略の分析
実際に生成AIによって生み出されたPMの既存プロダクト分析の結果を見ていきます。結果は、一部著者が補足・要約しています。
カオナビ
マルチプロダクト戦略の特徴
競合に対する強み・弱み
プラスアルファ・コンサルティング(タレントパレット)
マルチプロダクト戦略の特徴
競合に対する強み・弱み
jinjer(ジンジャー)
マルチプロダクト戦略の特徴
競合に対する強み・弱み
SmartHR
マルチプロダクト戦略の特徴
競合に対する強み・弱み
各社プロダクトの強み・弱み
各社の強み・弱みをまとめると以下のような表で整理できます。
カオナビやタレントパレットは、これまでタレントマネジメント領域に特化して開発を行ってきたことから、その領域での高機能化は進んでいますが、労務管理領域では遅れをとっています。
jinjerは、勤怠、給与計算、経費など他3社よりも業務カバー領域が広いのが特徴的です。また、中小企業でも導入しやすい価格帯で提供していることから、マネーフォワードやfreeeのような中小企業向けのオールインワンシステムを目指していると言えるでしょう。
SmartHRは、業務カバーの広さと機能の深さをバランス良く開発していて、UI/UXの良さという独自の強みで特徴付けられています。
3年後を見据えたマルチプロダクト戦略の立案
カオナビ
プラスアルファ・コンサルティング(タレントパレット)
jinjer(ジンジャー)
SmartHR
最後に
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
前回のnote「一流AI PMにSaaSプロダクト戦略を考えてもらった -マネーフォワード、freee、LayerX-」に続き、生成AIにHR SaaS企業のマルチプロダクト戦略を立案してもらいました。
jinjerのマルチプロダクト戦略の立案では、複数のプロダクト戦略がそれぞれどのように繋がって好循環を生み出すのか、具体例も合わせて言及している部分もありました。
まだ課題はあるものの、OpenAIのGPT-4oは推論能力が向上しているようなので、生成AIによる戦略ストーリーの構築の可能性に期待しています。
ビジネス分析って面白いですね!
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今回使用したプロンプト
あなたは一流のプロダクトマネージャーです。
添付したSaaSプロダクトサイトの説明スプレッドシート「SaaSプロダクトサイトのテキストデータ(HR業務)」のテキストデータを解析・分析し、プロダクト戦略について重要な洞察を提供してください。
各セクションの指示に従って、包括的で詳細な分析とプロダクト戦略と機能要件の立案を行ってください。
競合優位性を持つプロダクト戦略を考えるため。
A列:SaaS提供企業名
B列:SaaSプロダクト名
C列:SaaSプロダクトサイトの説明テキスト
- 分析とプロダクト戦略の立案の対象企業は、SmartHR、カオナビ、プラスアルファ・コンサルティング、ジンジャー、マネーフォワード、freeeの6社です。
- 添付スプレッドシートの中の異なるSaaS提供企業名は、それぞれ競合です。
顧客メリットの観点でSaaSプロダクト名ごとのプロダクトの主な特徴を特定してください。
SaaS提供企業名ごとに、セクション1で特定したSaaSプロダクト名ごとのプロダクトの主な特徴を総合的に考えて、SaaS提供企業名ごとのマルチプロダクト戦略の特徴を特定し、それぞれマルチプロダクト戦略の詳細説明を述べてください。
- 出力形式:
対象企業となるSaaS提供企業名:
SaaS提供企業名のプロダクトを総合的に考えた時の主なマルチプロダクト戦略の特徴とマルチプロダクト戦略の詳細説明:
セクション2で特定したSaaS提供企業名ごとの主な特徴を軸にして、それぞれの競合企業に対するプロダクトの違いと競合優位性を特定し、それぞれ400文字程度の簡潔な理由を述べてください。
- 出力形式:
対象企業となるSaaS提供企業名:
競合企業名①に対する違いと競合優位性:
競合企業名①に対する弱み:
競合企業名②に対する違いと競合優位性:
競合企業名②に対する弱み:
競合企業名③に対する違いと競合優位性:
競合企業名③に対する弱み:
競合企業名④に対する違いと競合優位性:
競合企業名④に対する弱み:
競合企業名⑤に対する違いと競合優位性:
競合企業名⑤に対する弱み:
セクション3で特定したSaaS提供企業名ごとの競合に対する競合優位性と弱みを考慮し、SaaS提供企業名ごとの競合優位性をさらに高めるため、従来の延長線上では考えつかない革新的なマルチプロダクト戦略をSaaS提供企業名ごとに3つの軸で立案してください。
また、提案したマルチプロダクト戦略のどこが革新的な戦略なのか、なぜ競合優位性を高められるのか、顧客視点、自社視点、競合視点を含めて競争戦略のストーリーと理由を述べてください。それぞれのSaaS提供企業ごとに記述してください。
- 出力形式:
対象企業となるSaaS提供企業名:
マルチプロダクト戦略 軸1:
マルチプロダクト戦略 軸1が革新的かつ競合優位性を高められる理由:
マルチプロダクト戦略 軸2:
マルチプロダクト戦略 軸2が革新的かつ競合優位性を高められる理由:
マルチプロダクト戦略 軸3:
マルチプロダクト戦略 軸3が革新的かつ競合優位性を高められる理由:
マルチプロダクト戦略 軸1, 軸2, 軸3を統合した競争戦略のストーリーを説明する。マルチプロダクト戦略 軸1, 軸2, 軸3が具体的にどのように繋がって競争優位性を発揮するのか、600文字以上で説明する:
セクション4で立案したそれぞれのプロダクト戦略を実現するための具体的なプロダクト機能要件を述べてください。
- 出力形式:
対象企業となるSaaS提供企業名:
プロダクト戦略 軸1:
プロダクト戦略 軸1を実現するための具体的なプロダクト機能要件:
プロダクト戦略 軸2:
プロダクト戦略 軸2を実現するための具体的なプロダクト機能要件:
プロダクト戦略 軸3:
プロダクト戦略 軸3を実現するための具体的なプロダクト機能要件: