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めちゃ怒られたー

休日だった昨日の夜、メールチェックだけしとこうとスマホを見た。

タイトルを見て、気になるものは開くこともある。
未読21通のうち、cc10通ほどはスルーする。
残りのメールのうちの2通も、大したことなさそうなので開いてみる。
確かに大したことない内容。
宅急便を発送したという事務連絡だもんね。

でも、行間から漂う険悪な、何かあった感。
はは〜ん、またKさんやらかしちゃったか、これ。

いつも出勤したら階段を上がっていくところを、今朝は速攻で総務に向かった。

スライドドアを開けた途端、ひとりに睨まれ、2人から「ちょっとー」「あのさー」みたいな声を浴びせられ、もうひとりには視線をそらされた。

あちゃー、これみんな怒ってるよねと思ったと同時に、一気に、合唱のように、どばーーっと文句言われた。
(はいはい、順番に言ってね)

研究室のKさんからは何も聞いてなくて、寝耳に水というより、出勤早々氷水って感じだ。

まー、怒られた怒られた。
久しぶりに怒られて、沸点を通り過ぎて最後は気持ち良くなってしまった。

総務へは何かにつけ足を運び、コミュニケーションとって上手くやっているのに、たまに研究室の誰かが仕事作っちゃうものだから、代理で叱られるのは私の仕事。

でもほんと、総務の気持ちわかるのよ。
この時期、突然来たドライバーさんを、誰が呼んだの?なんて、待たせるのありえないから。

総務とは上手くやっていきたいと思っている。
同じ組織内とは言え、いつも迷惑かけているんだから。
その一方で、「先日は配慮してもらって、〇〇先生すごく喜んでたよ」なんて、良いことは忘れず伝えるようにしている。
だから研究者も学生も、普通にしていてくれたらいいの。

自分の利益になるときだけグイグイきて、それ以外は知らんぷりなんて、信用失くすに決まってるよお。
そこフォローしてるんだけど、ほころびだらけでもうお見通し…。

「Kさんには私からビシッと言っておくので」と言い、とぼとぼ階段を上った。

そして部屋のパソコンの前に座り、
在宅のKさんあてに「事前にお声がけいただけると助かります」なんて、全然ビシッとしていないメールを送った。

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御手洗 育/暮らしのエッセイスト
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