人に自分のことを伝えるって難しい
うん十年生きていますが、これが本当に難しくて日々苦戦しております。
皆様こんにちは、ポチと申します。
今回のテーマは「人に自分のことを伝えるって難しい」を考えていきたいと思います。
そもそも自分のことって何だろう?
それは名前だったり、年齢だったり、学歴だったり、生い立ちだったり、活動してきたことだったり、気持ちだったりと……色々ありますよね。
その目に見えない情報を相手に伝える力を人間は持っています。不思議です。結構高度な技術だと思うのは私だけでしょうか?
「伝える言葉を選ぶ」「伝え忘れがないか」「相手が欲しい情報を伝えられているか」「自分も納得のいく内容だったか、あるいは納得できてない/納得できていないが自分なりに納得いくようにした」などというのを自然にやってしまうんです。勿論、考えて答えている人もいると思いますが、それを同時進行にやっていることが凄いと思います。
私はそれらがうまくできません。
私の場合、本当のことを話すと涙が自動的に出てくる
小さい頃の話です。今はちゃんとコミュニケーションを取れているのですが、当時私は親に自分の意見を伝えられませんでした。
母親に「今日学校でこんなことがあったよ!」と伝えても「後でね、今忙しいの」
父親に怒られた時は黙って「はい」だけしか言っちゃいけない……。
「あ、話を聞いてくれないんだ。じゃあもう何も考えなくていいや、親の言う通りにしていこう」
元々、自分から考えることが苦手ではあったのですが、更に考えることをしなくなり自分で言うのもなんですが、親の言うことを聞くいい子になりました。
それが中学生ぐらいまで続きます。
そしてそんな状態の子が自分のことを伝えようとするとどうなるのか……。
話そうとすると自動的に涙が出てきて、「また涙が勝手に出てきちゃった」「怒られる」「どう伝えばいいの?」「悪いことをしてる」「涙を止めたくても止められない」という感情が頭の中を支配します。
親には「いちいち泣くな」と言われていましたが、当時はどうしていいのか分かりませんでした。
少し話が逸れますが、私が小説のキャラクターで両親を書くとき気をつけていることがありまして……。
「いい親にせよ毒親にせよ、よかれと思ってやってあげている・言ってあげているのでそこに悪意はない」
創作仲間兼親友からこの言葉を聞いた時、「そうか、子供と親の気持ちのズレはそれか!!」と目から鱗の状態でとても興奮したのを覚えています。
私の両親もそうです。色んなタイプの親御さんがいると思いますが、皆さん悪意はないんです。
それがたちが悪いという見方も分かります。私の場合は、子供の時どうしていいか分からなかった答えがやっと分かって今は両親と向き合えてます。
羨ましいと言われた
先ほど「中学まではいい子」と書きましたが、高校生くらいから社会人○年目まではちょっと反抗してました。皿洗いしないとか家事しないとか……。……。
すみません、それぐらいしか見つかりませんでした。でも私にとっては大きな反抗でした。本当は家事が苦手な原因は別にあるのですが……また話が逸れるので今度別の記事にまとめたいと思います。
話を戻しますが、学生までは「自分のことを伝える」機会があまりなかったので、問題なく過ごせていました。ですが、就活や就職をするようになり「志望動機は?」「どう働きたいの?」「貴方の意見は?」などという場面が増えていき、「自分のことを伝える」必要性が出てくるようになります。
「あ、どうしよう。分からない。そもそも自分って何か分からないし、気持ちも分からない。分からない。本当に分からない。困った」
困った、困ったと言いながら「志望動機はこう答えれば大丈夫な気がする」「こう働けば親を含めて皆に怒られない」「皆が欲しい意見を言えば平和に終わる」といつもの「他人を納得させる方法」で乗り切っていきました。
人間怖いですよね……そのきっかけがあっても癖は根本的な問題にいかず、さらに拍車をかけて癖を強化してしまう……。
そんな日々を送っていたら鬱になってしまいました。まあ、当然だと思います。相手を優先させるのですから心も体もガタガタです。
その後鬱を回復させ、色々あり(長くなるので割愛)、少しづつ「自分のことを伝えられる」ようになった時、ある仕事で言われた言葉があります。
「羨ましい」
本当にビックリしました。その時私は仕事でキャパオーバーになり、感情も分からなくなって涙が出てきてしまっていました。大抵の人は涙を流しながら答えると「鬱かな」「仕事で泣くなんて」「鬱陶しい」などマイナスに捉えられてしまうのですが、まさかその言葉が出てくるとは思いませんでした。その方曰く、
「自分も自分の感情が分からない方で、涙とかもたまにしか出てこないから、泣きながらでも感情を伝えようとしているのが羨ましい」
とのこと。なるほど。その発想はなかった。
よく十人十色と言いますが、本当にその通りなんだなと思いました。
その言葉を貰ってから、私のコンプレックスも人によって感じ方が違うぞと少し前向きになれました。
苦手であっても大事なことだから、とりあえず何でもいいから言葉で伝える
それから「苦手であっても大事なことだから、とりあえず何でもいいから言葉で伝える」ようにしています。
「あれ?」と思ったら一回立ち止まって「伝えた方が人」に言ってみる。相手がどうゆうかを想像してたら、いつまで経っても想像で終わってしまうし、伝えてダメならそれまでか伝え方を変えてもう一度伝えてみる……のを心がけています。でも少し怖さはまだありますよ(笑)
最近では目が赤くならない泣き方も出てきて、これが出てきたら「感情か体が何かを訴えてるぞ!自分と向き合わねば!」と見直すことが出来る様になりました。ちょっとずつ変化が出てきていて嬉しいですね。これからもこのコンプレックスと向き合いながら生活していこうと思います。
最後に……
皆さんも自分と向き合えてますか?
少しかっこ悪くてもいいのです。言葉や顔がぐちゃぐちゃになっても構いません。分かってくれる人も中にはいますよ!
これを読んで「自分のこと」を伝えられる勇気になればいいなと思ってます。
長文なのにここまで読んで頂き、ありがとうございました!
追伸:感情を整理できたので、今日も生き抜きました!(詳細は自己紹介ページをご覧ください)
後、親にはこの記事は見せられないな……。どうか見つかりませんように。
私はあなた方の子供で良かったなと心から思ってます。