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book #1 「人生フルーツサンド」と、仏像の話。

日常は、かっこよくなくて愛おしい。

本書のなかで著者がかけられた言葉に、こんなものがある。
『仏像は彫ろうと思えば誰でも彫れるけれど、魂を込めて彫らなければただの人形になってしまうのと同じです。』
そしてその話の最後に、『手抜きかどうか。人形か仏像か。…(中略)自問自答しながら、仏師のような気持ちで今日も書いている。』と。だからこんなに沁みるんだ。

日常に散らばっている「愛おしい」や、こぼれ落ちてしまいそうな誰かの「素敵」を丁寧にすくいあげる視点。「当たり前」の中に、光をとらえる優しい眼差しが、本を通して伝わってくる。

挿絵の温かさが文字の間にちらりと。

日常は、かっこよくなくて愛おしい。(帯より)
神社のお守りと一緒に、この本を贈ってくれた恩師への感謝を想いながら今日もぱらぱら、持ち歩いている。


⚪︎words

『旅も人生も、きっと予定通りのあらかじめ用意された感動からこぼれたところに、深い喜びが宿る。』

『この世の中、がんばるよりがんばらないことのほうがずっと難しい。』

『悩みのシミを完全に取り去ることはできなくても、ゆっくりぼかせるヒントを持っている人に憧れ続けている。』

愛らしい。
暮らしには温かさ、住まいと旅には刺激、
育児には感動、おしゃれには警鐘が。

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