ぽあ

本の世界に目覚めかけ。エッセイと温泉が好き。「読書記録」と「呟日記」を書いています。暮…

ぽあ

本の世界に目覚めかけ。エッセイと温泉が好き。「読書記録」と「呟日記」を書いています。暮らしも文字も「引き算」を練習中。じんわり十数年ドイツにふれている。

マガジン

  • 本のこと、映像のこと

    画で、文字で、味わったものを見返すため。いつでも手に取れるTSUTAYAの棚みたいなのが目標。いつか足跡をたどれるよう、続けられたらいいなと思う。2024.Oct.

  • つぶやき日記

    役に立つかも立たないかもしれない生活のつぶやき。特にルールはない、ガラクタ箱のような気持ちで日記にしてみます。

  • 「あれこれ」ノート

    毎日なにかを始めたり、試したり、選んだり、変わったり、色々ある。心にうかぶ「あれこれ」を、ちょっと深掘りしてみようという試み。

最近の記事

book #5 「もったいない主義」と、閾値の話。

閾値(いきち)という言葉を、この本で初めて知った。 例えば、にんにくの一口目は強烈な匂いがするのに、だんだん感じなくなる。それは匂いを感知する閾値が高くなるからなのだそう。 幸せの閾値。人の感覚は不思議だなぁと思う。 いわゆる物質的な「もったいない」ではなく、日常の出来事をアイデアにしなくちゃもったいない、というテンポで語られている。 少し視点を変えたら、日々のあれこれがワクワクに変わるかもしれない。 高校の大先輩で、私が通っていた頃にはすでに第一線で活躍されていた薫堂

    • book #4 「沈黙法廷」と、心の空白の話。

      映画「空白」を観た。 みんなちょっとずつ傷を抱えて、日々をそーっと生きている。でも誰かや何かを守ろうとする時、その人の思う「正義」が思わぬ方へ向かうことがあるかもしれない。そこから広がる波紋が、知らない誰かまで傷つけることも。 じりじりヒリヒリ。日常にある繊細な心の描写が、痛くて熱い。心の空白と向き合うのは、エネルギーが要る。 ほぼ同じ時期にドラマ「沈黙法廷」を観て、原作を読みたくなった。 心の中に大なり小なり目を背けたい空白があったとして、それがどうしようもなく心をむし

      • 呟日記 #3 「笑っていいとも!」、おしゃれ心、他

        ・9月28日(土) 「笑っていいとも!」 朝早く目覚めた休日。図書館に行って、八百屋に寄って、帰ってお風呂に入った。昼間に浸かるお風呂って、なんだかすごく贅沢な気分。風邪で小学校をお休みした平日、布団の中で「笑っていいとも!」を観ながらこんなような気分だったなぁ、とふと思う。日常にあるちいさな特別感。伊集院光さんの著書「のはなし」を読みながら、そんなところに目がいくようになった気がする。 ・9月29日(日) 電信柱 モンテッソーリ・プリスクールを見学。頭の中に散らばっ

        • book #3 「いとしいたべもの」と、スパイスの話。

          こ、このメロンパン、美味しそう。外がザクッとしたやつだ。 懐かしいー!とか、食べてみたいなぁとか。食べ物とそれにまつわるエピソードが面白くてあったかい。挿絵の風合いに惹かれて数年前に手に取った。 ひとり暮らしのもの寂しさが相まって、母のカレーライスが恋しくなったり、夜更けのどん兵衛が羨ましくて、「おあげ」の食べ方を真似してみたり。そんな学生時代の自分を思い出しながら、今回はじっくり再読。 食べ物は、思い出がスパイスになってより美味しくなる。 昔の自分を重ねて読むからなの

        book #5 「もったいない主義」と、閾値の話。

        • book #4 「沈黙法廷」と、心の空白の話。

        • 呟日記 #3 「笑っていいとも!」、おしゃれ心、他

        • book #3 「いとしいたべもの」と、スパイスの話。

        マガジン

        • 本のこと、映像のこと
          5本
        • つぶやき日記
          3本
        • 「あれこれ」ノート
          2本

        記事

          呟日記 #2 無と間、情の3乗、他

          ・9月22日(日) 無と間 「団地のふたり」を観た。「無」とか「間」って大切だなぁ、素敵だなぁと思った。言葉じゃない方が、伝わることもある。なんとなく無音がこわくて、つい喋りすぎてしまう自分の未熟さ、トホホ。 やりたいこと、できること、求められることのバランスの話も聞いた。NHKの番組で、色んなことを思う日だった。私はどちらもまだまだ模索中。 ・9月23日(月) 引き算 つぶやき系のSNSを始めてみた。変えたり、足したり、試行錯誤。熱がこもればこもるほど、詰め込みがち。

          呟日記 #2 無と間、情の3乗、他

          book #2 「村上ラヂオ」と、お屠蘇の話。

          お屠蘇にあらためてしみじみ、の話。 わが家のお屠蘇は、東肥の赤酒ときまっている。 年に一度、この味に触れると、「これだよなぁー」としみじみ思う。ちょっと大げさにいうと、1年おきの自分を何十人も重ねながら「あっ、今生きている」と確認している気分になる。 村上ラヂオの「イタリアのパスタ」の話を読んで、そのことを思い出した。 好きだなぁと感じる作品(特にエッセイ)には、どんな共通点があるのだろう、とふと思った。 きっと、日常のありふれた一点を、コミカルかつ実直に深掘りしてい

          book #2 「村上ラヂオ」と、お屠蘇の話。

          呟日記 #1 サプライズ、弟と駅、他

          ・9月16日(月) 読書記録 図書館に行った。貸し出しのためにカード登録をしたり、独自のルールがあったり、とても新鮮。よく通る場所なのに、一歩入ると異世界だった。なんとも言えない心地よさ。 SNSから離れてしばらく経つ。思い切って新しく、読書記録を始めてみた。 ・9月17日(火) 秋田へ! 久しぶりの早起き(5時台に目覚ましで跳び起きた!)初めての大館能代空港。空がひらけて、秋田の道は広かった。十和田湖は思った以上に崖沿いで、十和田神社は神聖な森だった。 グダリ沼とい

          呟日記 #1 サプライズ、弟と駅、他

          book #1 「人生フルーツサンド」と、仏像の話。

          日常は、かっこよくなくて愛おしい。 本書のなかで著者がかけられた言葉に、こんなものがある。 『仏像は彫ろうと思えば誰でも彫れるけれど、魂を込めて彫らなければただの人形になってしまうのと同じです。』 そしてその話の最後に、『手抜きかどうか。人形か仏像か。…(中略)自問自答しながら、仏師のような気持ちで今日も書いている。』と。だからこんなに沁みるんだ。 日常に散らばっている「愛おしい」や、こぼれ落ちてしまいそうな誰かの「素敵」を丁寧にすくいあげる視点。「当たり前」の中に、光を

          book #1 「人生フルーツサンド」と、仏像の話。

          アナログとデジタルと、「記す」の試み。

          私は自分の気持ちを知るまでに、かなり時間がかかる。最近気づいた事なのだけど。 「もやっ」をすぐに言葉にできないので、声にすることも、誰かとぶつかることもほとんどない。 ずっとそれがいい事だと思っていたけれど、もしやそうではないかもと思い始めてる。 (衝突がいいというのではなく、気持ちが形になる前に、靄のまま「ないこと」にしてしまうとういう点において。) ジャーナリングがまだしっくりくるくらい自分のものにできていないので、 まずはこれまでのメモ+αで、いくつか「記す」方

          アナログとデジタルと、「記す」の試み。

          ひょんなことで、始めてみます。

          苦手だと思っていた読書に、最近ハマっている。 社会人になって約10年。 航空、政治、ドイツにちょっとずつ携わり、 ひょんなことで少し立ち止まって、 ひょんなことで積読の日々を過ごしている。 私にとっての「心地よい」って、なんだろう。 読書とともに、なんとなく考えるようになった。 きっかけはたぶん、 恩師から贈られた本に惹き込まれたこと、 「子どもの心の育み」と「V.E.フランクル」をテレビで目にしたこと、 「ゆた(寛)のたゆたに、過ごす」という言葉を知ったこと、 そんな

          ひょんなことで、始めてみます。