フィードバックの大切さ(Pt. 1)
こんにちは。CMC Language Servicesのマッケニーです。
先日から、ちょっとした連載という形で、CSRやSDGsについての投稿を続けているところですが、先日印象に残るエピソードを目の当たりにしましたので、そのエピソードとその時の印象について触れたいと思います。
私は京都を拠点に翻訳等のランゲージサービスやグローバルコンサルティングを展開しています。
きっとご存じだと思いますが、京都は観光目的地として大変人気です。世界的に人気ではありますが、実は海外から京都へ辿り着くことは決して安易ではないと言えます。
例えば、隣国の韓国・ソウル市からは、飛行機で約2時間という比較的に短い空の旅ですが、自宅から空港へ、空港から関空へ、そして関空から京都への移動もありますし、その移動の間にもセキュリティーや入国管理や税関といった様々な時間と体力を消費する関門を経て、やっと目的地の宿に辿り着くわけです。英語では、この一連の移動を「ドアツードア」(door to door)と言いますが、日本に一番近い韓国からでも、ドアツードアの旅は、全体的に10時間以上はかかるでしょう。
ソウル市からは12時間だとしたら、アメリカはヨーロッパから京都へ観光に来ている方々(インバウンド客)は恐らくその倍ちかくかかるでしょうね。古い一日の移動を経て、やっと京都に辿り着きます。
ところで、日本語では、一般的にインバウンド客を迎えることを「受け入れ」といいます。そして、インバウンド客を受け入れるインフラは総合的に受け入れ態勢と言います。
受け入れ態勢は、空港の入国管理や税関を通った後の最初の情報提供や空港からの交通手段に始まり、街中の外国語表記、インバウンド客が宿泊するホテルや食事するレストランや買い物するショップ等の対応力も含めます。
インバウンド客とそれを受け入れる街の市民がストレスなく共存できるかは、受け入れ態勢の如何にかかっていると言っても過言ではありません。
しかし、受け入れ態勢の如何にせよ、24時間ほどの移動を経てやっと京都駅に辿り着いたインバウンド客が、ある程度のストレスや疲れを感じているのは仕方がない、ですよね。
英語にはこの疲れやストレスからくるいら立ち状態(angry)と空腹状態(hungry)をかけた、「hangry」という言葉があります。
たくさんの人が同じタイミングで休みを取ることが多い日本ですが、お盆休みやゴールデンウイークの長旅の末、hangry状態になったことがある人は少なくはないでしょう。
そこで、冒頭に述べた「エピソード」とは、まさにこのドアツードアの移動中にHangry状態で京都駅に辿り着くこのインバウンド客の受け入れの最前線で目撃したハプニングです。
Pt. 2では、私が目の当たりにしたエピソードと、それによって私が感じた、フィードバックの大切さについて触れてみたいと思います。
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