【ゲーム開発】カイヨワの遊びの4要素って何?ゲーム開発に役立つ遊びの本質とは
◆ はじめに
こんにちは、個人ゲームクリエイターのzeroです。
今回は、ゲームを作る上で役立つ「カイヨワの遊びの4要素」についてお話ししたいと思います。
カイヨワとは、フランスの社会学者で、遊びと文化の関係を研究した人です。彼は、人間の遊びを4つのカテゴリに分類しました。
それが、
・競争(アゴン)
・偶然(アレア)
・模倣(ミミクリー)
・魅惑(イリンクス)
です。
これらの4要素は、ゲームにおける面白さや楽しさを生み出すための重要なポイントになります。
それでは、それぞれの要素がどんなものなのか、そしてどうやってゲーム開発に活かせるのか、見ていきましょう。
◆ 競争(アゴン)
競争とは、平等な条件で争う遊びです。
スポーツやボードゲームなどが代表的な例です。
競争遊びは、勝敗やランキングなどを通じて、プレイヤーに成長感や達成感を与えることができます。
競争をゲーム開発に取り入れるときは、ルールや目標が明確であること、プレイヤー同士のバランスが取れていて、自分の力で勝てる可能性があると感じさせるようにしましょう。
◆ 偶然(アレア)
偶然とは、結果が完全に偶然によって決まる遊びです。
サイコロやルーレットなどが代表的な例です。
偶然遊びはプレイヤーの力量や選択に関係なく、運命や偶然性に全てが委ねられます。予測不能な展開がゲームにワクワクとドキドキをもたらします。
また、偶然性によってゲームの展開や結末が変わることで、プレイヤーの興味を引きつけることもできます。
偶然遊びをゲーム開発に取り入れるときは、あまりにも偶然性が高すぎないこと、プレイヤーの努力や戦略を無視して不公平感を与えないようにすることを意識しましょう。
◆ 模倣(ミミクリー)
模倣とは、現実とは異なる役割やシナリオを体験する遊びです。
演劇やRPGなどが代表的な例です。
模倣遊びは、プレイヤーに非日常的な体験や物語を楽しませることができます。
子供の頃におままごとや警察ごっこをしたことがある人は、この遊びに親しみを感じるかもしれません。
模倣遊びをゲーム開発に取り入れるときは、模様する世界やキャラクターが魅力的であること、プレイヤーの感情移入を促すことが大事です。
◆ 魅惑(イリンクス)
魅惑とは、日常では味わえないような刺激やスリルを楽しむ遊びです。サーカスやジェットコースターなどが代表的な例です。
驚かせる演出を入れたり、予期せぬ展開を見せることで、プレイヤーに興奮や高揚感を与えることができます。
魅惑遊びをゲーム開発に取り入れるときは、安全性は保証しつつ、プレイヤーにドキドキさせるような要素を取り入れてみましょう。
◆ まとめ
以上、カイヨワの遊びの4要素についてご紹介しました。これらの4要素は、ゲーム開発において非常に参考になるものです。
ゲームは遊びの集合体ですから、遊びの本質を理解することはゲームを作る上で欠かせません。
もちろん、これらの4要素をすべて盛り込む必要はありませんし、それぞれの要素にもさまざまなバリエーションがあります。
しかし、これらの4要素を意識してゲームを設計することで、より多くの人に楽しんでもらえるゲームを作ることができるでしょう。
カイヨワは、「遊びは文化を創り出す」と言いました。私たちは、遊びを通して自分自身や社会を表現したり反映したりします。
だからこそ、遊びは人間の生活にとって欠かせないものです。
ゲーム開発において、これらの要素をどう活かすかは、クリエイターの腕の見せ所です。
自分のゲームに競争を足したらどうなる?
偶然を足したら?模倣は?魅惑は?
ゲームを作る上での参考にしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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