知るべきものと知らなくていいもの
最近、知るべきものってなんだろう?とよく考えます。
同時に「知るべきもの」が知られていないって
よく起きているんではないかとも考えます。
このnoteでわたしの身の回りでどっちだろう?と悩むものを
並べてみます。お仕事の計画にもまつわる話。
これってどっち?
①しおんが持っている病気
わたしは鬱と不安障害(社交不安、パニック、強迫性)を持っています。
精神疾患を持つ人は病気を持っていることを周りにオープンにするか、クローズドにするかスタンスをそれぞれ選びます。
わたしはオープン・スタンスを選びました。
理由は2つ。まず、私はそんなに器用ではないからです。
ある部分は他人に話して、それ以外は話さない。
相手によっても線引きのラインは変わります。
あんまり器用に「どこまで話したか」記憶できる自信がないし、
誰かとおしゃべりしながら頭の片隅でそんな事を考えてしまうと
目の前のおしゃべりに集中できなそうで嫌だからです。
もうひとつは、自分を恥じたくないから。
ひとって過去のトラウマや経験など、
あまり他人に話せないようなことを持っているのではないでしょうか?
誰かに話せず自分のうちに秘めているものがあると、
「私のことは私が一番知っている」となります。
一番の理解者であるからこそ、誇りに思ってあげたいなと思うのです。
②精神疾患のリアル
鬱やパニックなどメンタルヘルスのトピックは
当事者とそうでない人の間にある壁がある類だと感じてます。
病気持ちであることをSNS含めオープンにしている人は少ないので
よく質問や相談をもらうことが多いのですが、
どこまで伝えたらいいのか、いつも迷います。
近年はTwiceのミナちゃん・ジョンヨンちゃんや女優の深田恭子さんなど
メンタルヘルスと闘っていることを打ち明ける著名人が増えました。
最近では東京オリンピックでアメリカ代表の体操選手が
自らのメンタルヘルスに危険を感じた、という理由で
オリンピックという大舞台で途中棄権したのも話題になりました。
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こういったムーブメントもあってメンタルヘルスという概念が
社会にとって少し身近になったと感じています。
しかし、鬱病やパニック障害をはじめとした精神疾患のリアルって
どこか脇に置かれてる気がします。
パニックがでているときの私を誰にでも見せれるか?と言われると
それはできないです。
あまりにも非当事者にショックを与えてしまいそうだから。
「頭が狂いそう」と本気で焦りながら、
ベットのなかで丸まってもがき苦しんでます。
この世に1ミリも存在していたくないからマンションから飛び降りようか、
本気で悩んでます。
でもこれが今話題のメンタルヘルスの実情なんです。
自分ごとでないもの
想像したくもない他人の一面、知らない世界。
こういうものにひとは拒絶反応が出るものだと思います。
自分ごとでない世界は「深さがわからないきれいな海」みたいに
気になるけど足は踏み出せない存在。
そんな海に足を踏み入れる勇気はあるでしょうか?
私ならとりあえず近づかないで遠目で鑑賞して満足げに帰ると思います。
メンタルヘルスは他者からの拒絶をともないやすい性質。
でも私は「もっと知られるべき」だと思います。
なぜなら、
いつも一緒にいる友だちが病気の存在を隠しているかも。
あなたの子供がいつか精神疾患を持つかも。
何よりもあなたが精神疾患になる可能性がゼロとは言えません。
コロナ前後でうつ病やうつ症状と診断された人数は増えました。
経済協力開発機構(OECD)のメンタルヘルスに関する国際調査によると、うつ病やうつ状態と診断された人は新型コロナが流行前後で日本では2.2倍増、アメリカでは3.6倍増です。
「知るのが怖いもの」に急に向き合わなければいけなくなった人が
これだけコロナの登場で増えてしまった。
上に書いた「いつか・誰かがのリスク」が露呈された結果だと思います。
答えはわからない。だから伝える準備をしておく。
ショッキングな内容だと嫌煙されがちメンタルヘルスの
知識を持っておくことって何も損はないです。
伝え方が大事なのかなって考えています。
一度に伝えなくてもいいし、今すぐ喫緊でもない。
人間の繊細な部分にも関わるメンタルヘルスは
丁寧に伝えるのが大事なのだと、
このnoteを書きながらそんな気がしてきました。
メンタルヘルスの認知向上は社会課題です。
わたしは治療期間が終わったら、キャリアビジョンとして
じっくり向き合ってアクションする予定。
「みんなが自分のことを大切にできる社会をつくる」が目標で
たぶん自分の治療経験も元にしながら
ブランディング(経営戦略)の方面から取り組むことになりそう。
メンタルヘルスに直接アプローチしなくても、
セルフケアと広義に捉えて取り組むものを選んでみたり、
自分を大切にすることをValueとするビジネスを増やしたい。
ちょっと脱線しましたが、知ってみたかったらいつでも声かけてね。
知りたいなって思った範囲を聴いた上で伝えてみます。