【レビュー】TS-E 24mm F3.5 LとGodox S2ブラケットでシフトスティッチを行う
はじめに
TS-E 24mm F3.5 Lは1991年にCanonから発売されたティルトおよびシフトの操作が可能な一眼レフ用レンズである。
本レンズには、少なくとも現在は「三脚等にレンズ側を固定してシフト操作を可能にする」アクセサリーは販売されていないらしく、見当たらない。
そこで、GodoxのS2ブラケットを使用してレンズを固定することにした。
以下で紹介するこの方法は、筆者がとある先輩に相談したところ「これならもしかしたら」と提案されたものである。
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Godox S2ブラケット
レンズを覆う形で使用するのでかなり大きい
だが、基部を折りたたむことで多少収納性を高めることができる。
この可動によって、S2ブラケットだけで簡易的な角度の調節ができる。
撮影に必要なもの
TS-E 24mm F3.5 L
GodoxのS2ブラケット
スピゴットマウントから1/4ねじに変換するアダプター
上記のブラケットとアダプターで、およそ4千円程度だろうか。シフトスティッチの撮影にかかる費用としては安価といえる。
手順
①S2ブラケットにアダプターを装着する
②S2ブラケットを三脚に固定する
③レンズの平らな部分をはさみ、上部のねじを締めて固定する
④角度を整え、撮影する
(シフトスティッチそのものの方法については他の方が書かれているので割愛する)
⑤撮影後、画像編集ソフトなどで写真をくっつけて完成。
以下の写真は、上記の手順で撮影後、合成したもの。
レンズがもつ本来の画角よりも大幅に広い範囲を写真に収めることができる。
フリーソフトではMicrosoftのImage Composite Editorが有名で、以下のURLからダウンロードできる
おてがるシフトスティッチ
GodoxのS2ブラケットは、専用の固定具を持たないレンズでシフトスティッチをする際の有力な選択肢になると思う。レンズ各部のサイズが合えば他のレンズでも使えるかもしれない。
ただし、紹介した方法は本来の用途ではないため、自己責任で使用してほしい。
なお、新型のTS-E 24mm F3.5 LⅡはサイズアップしたため、レンズがS2ブラケットの内径に干渉して使用できなかった。
新型にはレンズ側を固定するアクセサリーが海外メーカーから多数発売されている。
使用したアクセサリーのリンク
S2ブラケットはAmazon以外にヨドバシ等でも購入できる。
ネジの変換アダプターは何かと必要になることが多いので、たくさん買っていい。メーカーにこだわらなければ安いが、素材のアルミニウムがざらついていて値段なりの質感。