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「中ぐらいの程良さを求めて」

外は少し霞んでいるが、

風は緩み皆の気持ちも緩みがちな、暖かな日のようだ。

大気ダストが舞う中、子供たちは元気に駆け回っていて、

大人たちは自分達の時間を楽しんでいる。

中ぐらいの感覚を程よく感じて、中ぐらいの位置に自分を、

はめてみようとするが、なかなかはまりきらない。



程よく感じることが幸せなのだろうかと、自問を繰り返す。

中に入っている液体を、濃くしたり薄くしたり、試行錯誤。

暖かくなる季節は、物入りの季節でもあり、いろんな物が、

行き来して飛び交う時期でもある。

それに追いついていこうと、気持ちを高めて目で追いかける。

程良く溶ける、コーティングされたチョコレートのような、

そんな感覚が今は必要な気がする。

チョコが固まる冬の時期を乗り越え、少し溶けかけのチョコを、

味わうような気分が今からの季節なのだろう。

中ぐらいの程良い感じを、楽しめるようになるために、

これから歩いていく道を整備しながら、先行くのが理想かな。

あの頃のように、あの時代に生きた人たちのように、

もう一つの壁と、もう一つのハードルを、越えようとしている。


自身が、少し緩んだ気持ちに、恋焦がれているのかも知れない。


「そんな風に笑えるなんて、とても素晴らしいと思うよ」



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