![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/60099354/rectangle_large_type_2_1adc9e067b79be0cee09950cb81bccf5.jpg?width=1200)
『否が応でもやってくる』
影が長く
日が短く
髪の毛は短く
カットするものは
とことん切り詰めて
せっせと身支度を整える
どこへ出かけるの?
どこまで行くの?
海鳥たちが飛び交う
海上をひたすら眺めて
明日という日が来ることを
嫌だとは言えずに
規則正しく並ぶ
ブロック状の影たちを
心なしか力強く踏みつける
なぜ嫌なの?
なぜって、明日で終わる
一つの区切りがある
乗り越えるハードルが
影と共に高くなっていく
そんな風に見えてしまった
短く刈られた髪を撫でながら
ハードルを見上げる視線は
目の前の景色ではなく
遥か彼方を見ている
光が射す方向を
霞かかった
雲の先
いいなと思ったら応援しよう!
![A-VOCE](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/44933941/profile_fc767f76b60c5e593028041783ed909c.png?width=600&crop=1:1,smart)