「分け隔てなく降り注ぐ」
今日は、駅までの距離が長く感じられた。
とても日差しが暖かく降り注ぎ、花粉も程よく飛び、
マスクをしている人、していない人が、行き交う歩道。
左前方から、勢い良く点滅信号に突っ込んでいく自転車が、
目の前を横切った。少しヒヤリとしたが、日常茶飯事。
帰りは、電話が鳴ったので話しながら歩き、
逆に短く感じられた。
同じ距離なのに、感じ方が全く違う、不思議な感覚。
人とのコミュニケーションで、距離感や感じ方が変わった。
ふと、横をみると、楽しそうに電話で話をしながら歩く女性、
目の前の信号が、青点滅でも一向に焦る気配を見せずに、
会話を楽しんでいる。
信号が点滅して焦って突っ込んでいく人、全く気にしないで、
電話や同伴者との会話を楽しむ人。
どちらも経験したことがあるって思えて、可笑しくなった。
自分が置かれている環境で、余裕があったり、なかったり、
楽しかったり、寂しかったり、嬉しかったり、哀しかったり、
今更思うことではないが、日差しは均等に降り注いでいるのに、
何故だかもったいないように思えた。
駅までの距離を、またSiriに聞きたくなった。
「Hey Siri、○○駅までの距離を教えて!」
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