「戻ってきて、繰り返すもの」
ツバメが、戻ってきている。
近所のツバメが、昨年、築くられた巣に戻ってきた。
大丈夫かなって、何度も偵察に来ていたのを見かけた。
新しい子供たちが、新しい家庭を築いていく。
丹精込めて、築くった巣を、大切に使っていく姿は愛らしい。
つらつらと、平然とした態度で書いていて、
自身の親不孝さ加減が、浮き彫りになってきた。
折角、築き上げてきたものを、台無しにして迷惑を掛ける。
詳しくは書けないが、そんなことを繰り返している。
ツバメの垢ではなく、唾液を煎じて、少し見習いたいものだ。
大切に守っていく、時にはメンテナンスをして外敵から身を守る。
家族を守って、また旅立っていく。
旅立っていく時には、新しい生活への期待感しか感じられない。
直接聞いたことはないが、聞けたとしてもツバメ語は理解できない。
でも実際は、毎年、不安いっぱいなのかも知れない。
草刈りがあちらこちらで始まり、造園業の方々が一生懸命
街を、公園を、家々の庭を、すっきりとした景観へと変えていく。
燕の巣はそのままにして、下に落ちている糞の掃除を一生懸命
家主は、毎年繰り返す。
一切苦にしないで、繰り返す裏には、笑顔が見え隠れしている。
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