大天使ミカエル(マイケル)
相方キョンちゃんと映画やドラマの話をしていたら、『君の名は』を観て!一緒に見よう!と言われた。
ほとんどアニメを観ようとしない私は最初のうちは億劫だったけれど、始まって間もなく既視感に見舞われた。
朝目覚めた時に『あれ?ここはどこ?』という感覚。
そういうこともあるかも知れないな~と思い観て、キョンちゃんの期待通りに涙を流してしまった。
そこで私は何かを薦めようとか思っていなかったのに、突然ずっと忘れていた映画を思い出した。今の今までずっと忘れていた。
大天使ミカエルはマイケルとも読める。うっかりするとミッシェルにも見える。
ジョントラボルタはあまり好きじゃなかったけれど、この映画を見て好きになった。
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映画『マイケル』
うさん臭さや無邪気さが余計にリアルな天使を感じさせる。無邪気に地上で生きているところも、何一つ生を無駄にしていない。
しかし、犬の命を救うためにボロボロになって死んでしまうマイケルのシーンを見て昔と同じように号泣してしまう。
これは小さくて大きな愛の物語。そして飛びきり粋な大人の物語。
今の年齢でこの映画を観てふと思ったのは、この世には、羽が全部抜け落ちて人間になってしまった天使が沢山いるなあと言うこと。
祈って、祈って、祈って、尽くして、願って。そして羽がボロボロになってしまった。
もしかしたら、それを人間と呼ぶのかも知れない。
ただ長いこと人間をやっているうちに素敵なことを沢山忘れしまったのかも知れない。
本当の痛みを避けるあまり、大切なものを失ってしまった人が沢山いるのかも知れない。
今日、一生懸命生きている老いた天使が入院した。
だから、今晩も祈る。あなたが安らかに眠っていますように。そしてモリモリ食べれるようになって我儘言い放題のお婆ちゃんに戻れますように。
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