まるでワクチンのように　/　大切なあなた　大切な今日

たいして忙しい日ではなかったのに、まあ、どうしてこうも疲れるのか。
それは引き続き施設が変わって行っているからだ。変えて行っているのは私たちだ。

私が行くところは、皆変わる。それは私のせいではなく、そこに誰かが居るからだ。私一人では何も起こることはない。
そして私もまた、そこで出会う人たちに揺り動かされ、考えさせられ、楽しかったり苦しかったりして、結局のところ変えられていく。

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昨日、『神様とのおしゃべり』という本を一日で読んで色んなことを思い出した。
読書欲に任せて、今日はこれまた薦められるままに『あした死ぬ幸福の王子』を読み始めた。読みやすいのでこれも一日で読めるんじゃないか？と思った。

ところが、読めなかった。

仕事帰りに、電車の中で気軽に読み始めたものの、途中で号泣しそうになったのだ。

読みたい。でも、今日はよした方が良い。明日目が腫れるから。

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生きたくても生きられなかった若い人たちのことを思い出す。病院のベッドでの光景だ。
はたまた天寿を全うして旅立った人たちのことも思い出す。

そして今を思う。

あした死ぬかのように生きろ。これは無理だった。永遠に生きるかのように学べ。これも無理だった。

私はこの本を明日読む。