春日井市立高森台中学校 公開校内授業研究会
情報教育支援プラットフォーム ELDI(エルディ) 事務局員の寺西です。
先日、春日井市立高森台中学校の公開校内授業研究会に伺いました。
※本記事のアイコンの写真が、高森台中学校のHPに掲載されている当日の様子です(許可を得て掲載しています)
高森台中学校は次のような授業実践を進めている中学校です。
高森台中学校は、GIGAスクール構想によって整備された1人1台端末環境を、学校全体で、教師が集団となって、「子供を主語にする」授業づくりを着実に進めている学校です。
一歩一歩、着実に。だからこそ、どんな学校環境でもできる実践を生み出すために「研究開発学校」となっている、とお考えください。
※誤解を恐れずに申せば、「”先進的”という言葉から受けやすいイメージ」とは異なります。
3つの教科の授業をじっくり拝見しました。子供の主体性を発揮させたいと願う教師集団の授業観から生まれる授業実践は、1時間の構成も似かよっている部分がありました。
ここでは、社会科の授業を取り上げて、筆者が考えた特徴的な部分をご紹介します。
生徒との単元課題の共有
Google Classroomを用いて、単元課題である「飛鳥時代はどのような時代か人物をもとに説明する」ということが、すべての生徒の端末にて共有されています。
また、そこに「多面的多角的に考えることができる」等という資質・能力の目標も提示されることで、学びにおいて大切にすべきことが生徒にもわかるように共有されています。
加えて、「飛鳥時代は〜な時代だという仮説を立てる」「時代を代表する人物を決める」など、学習を進めやすくするための情報も含まれています。
先生からの指示(説明)は基本的にこれだけ。あとは生徒の主体的な学びが始まります。
インプットは個別で/協動で
生徒は、教科書や資料集、動画などからどんどん情報を集めてきます(個別最適な学び)。
そして、「これいいな」と思う画像や動画は、共有したジャムボード上に集められます(協動的な学び)。
情報を活用し、情報活用能力を磨き上げているシーンと感じました。
情報を整理・分析する
うまく学習が進められている生徒のジャムボードは共有され、他の生徒がどんどん情報整理の参考にしていっています。
伝え合う
その後、ペアで発表し合う時間を設け、自分の結論となる主張を述べた後、そう考えた理由と根拠を説明します。
学びが止まらない
授業の最後、チャイムがなっても話し合いを止めない生徒たち。
このシーンが個人的には一番印象的でした。
45分間の授業において、まさに「主体的・対話的で深い学び」につながっている、と、強く感じました。
教師が教え込むのではなく、単元の見通しを持たせるための情報と、学習を進めやすくするための情報を与えるだけで、1人1台端末環境と、個別最適な学び・協動的な学びが生まれやすい場面の設計さえあれば、生徒は進んで勉強していくんだ、と。
別の教科の授業見学時に、見学にいらっしゃっていた、同じ中学校の(見学中の授業とは)別の教科の先生に話を少し伺いました。
・他の教科の授業を見ると参考になるところが多い。
・最初、高森台中学校で浸透している授業を見た時、「教え漏れ」がないか不安だった。でも自分で1年やってみて、生徒は本当に知識であれば自分で情報を集めて身につけていくんだと感じた。
・すぐ(手助けのために)生徒に口出ししたくなるんだけど、なるべく口出さないように、口出さないように、と自分に言い聞かせている。
これが「子供を主語にする」ことを常に考えている教師の姿勢だと、筆者は感じました。
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