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アート * 旅

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アートが好き!旅が好き! 旅先で出会った美術館や、オブジェ、印象的な風景などをまとめました。
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【目次】 47都道府県 行ってみたい・もう一度行きたい 美術館・アートスペース。

 旅行ができないので、ひたすら全国の行ってみたい美術館を調べまくって47都道府県別にまとめた「47都道府県 行ってみたい・もう一度行きたい 美術館」。  週1で地域ごとの記事で更新して ばらばらになっていたので、【目次】としてまとめました。(マガジンも「アート * 旅」マガジンに統一しました。) ※ 選んだ美術館のポイント ・「まだ行ったことがないけれど行ってみたい美術館」と「もう一度行きたい美術館」をピックアップ(※ 行ったことがないところを優先) ・ここでしかみら

村上隆さんの「お花」モチーフでいっぱい!ネオ昭和な喫茶店「純喫茶ジンガロ」へ

今年、京都市京セラ美術館で開催された大規模個展「村上隆 もののけ 京都」でも大きな話題となった村上隆さん。その村上隆さんの作品の世界観が楽しめるお店、中野ブロードウェイにある「純喫茶ジンガロ」に行ってみました。 「ジン喫茶ジンガロ」は、現代美術家・村上隆さんの率いるアートカンパニー〈カイカイキキ〉がプロデュースするお店のひとつ。場所は中野ブロードウェイの2階。レトロな外観です。 12:00オープンでオープン少し前に着きましたが、すでに行列。 満席になってしまったので、入

金沢で行きたい! 現代アートを楽しむ3つのスポット

伝統的な文化や工芸品で知られる一方、現代アートの拠点としても注目されている石川県金沢市。 実際に訪問して面白かった、金沢に行ったら訪れたい、現代アートを楽しめる3つのアートスポットをご紹介します。 1. 金沢21世紀美術館金沢21世紀美術館は、2024年に開館20周年を迎える現代アートの美術館。SANAA(妹島和世+西沢立衛)による、円形でまちに開かれた建築でも有名な美術館です。 親しみやすいアート作品 美術館の中でも特に有名なのが、レアンドロ・エルリッヒの《スイミング

アートと工芸のホテル「KUMU 金沢 by THE SHARE HOTELS」に泊まる。

「金沢」といえば、伝統的な工芸品が有名である一方、「金沢21世紀美術館」などアートでも有名な街。 その金沢で、宿泊してみたかったホテル「KUMU 金沢 by THE SHARE HOTELS」に泊まりました。金沢でアート巡りをするならぜひオススメしたいホテルです。 ▍館内には 多数の現代アートや工芸品!このホテルの素敵なところのひとつは、館内に多数のアート作品や工芸品があるところ!たとえば、各フロアのエレベーターホールには、アート作品が展示されています。 例えば、2Fの

「淺井裕介展 星屑の子どもたち」&「小松宏誠展 光と影のモビール 海と歌」 (金津創作の森)

2024年3月、北陸新幹線が敦賀まで延伸されました。その北陸新幹線の芦原温泉駅から車で約10分ほどの場所にある福井県の美術館「金津創作の森」。こちらで開催されている、2つの企画展を訪問しました。 ・淺井裕介展 星屑の子どもたち ・小松宏誠展 光と影のモビール 海と歌 広大な屋外の展示スペースと、自然光の差し込む展示室もある美術館。どちらの展覧会も、この展示スペースが活かされ、自然の素材の使い方も素敵な展覧会でした。 ▍淺井裕介展 星屑の子どもたちひとつめは、4月から開催

湯布院で訪れたい 3つの魅力的な現代建築

美しい由布岳の自然に囲まれ、有名な温泉地でもある大分県の湯布院。その湯布院で、魅力的な現代建築を3つ巡りました。 それぞれの建築家が手掛けた、大分県内で観られる他の建築とあわせてご紹介します。 ▍由布院駅 (設計:磯崎新)まずは、湯布院の玄関口「由布院駅」。設計は2019年にプリツカー賞を受賞した建築家・磯崎新で、1990年に竣工しました。 外観はシックな黒一色ですが、木造で温かみのあるデザインです。中に入ると、ロビーは高さ12メートルの吹き抜け空間。外観とは異なり、白

現実と虚構が交錯する 予測不能な鑑賞体験|フィリップ・パレーノ:この場所、あの空 展(ポーラ美術館)

箱根の森に囲まれたポーラ美術館で、「フィリップ・パレーノ:この場所、あの空」が2024年6月8日からはじまりました。 インスタレーション、映像、ドローイングなど、さまざまなメディアで構成され、展覧会全体が劇場のように、次に何が起こるか分からない鑑賞を「体験」する展覧会。 2024年6月10日に開催されたフィリップ・パレーノのアーティストトークの内容も交えてレポートします。 ▍アーティスト・フィリップ・パレーノとは フィリップ・パレーノ(Philippe Parreno)

自然・建築・現代アートが共鳴する美術館|COMICO ART MUSEUM YUFUIN(大分県由布市)

大分県にある、美しい自然と温泉で有名な湯布院。温泉街らしいお土産物屋さんが並ぶ通りの脇道に入ったところに、黒い木の外観が印象的な建物が現れます。 こちらは、現代アートを展示する美術館「COMICO ART MUSEUM YUFUIN」。2017年に開館し、2022年には展示エリアを拡張。日本を代表する現代アーティスト7名の作品を、落ち着いた建築と、雄大な自然の中で堪能できる美術館です。 ▍日本を代表する現代アーティスト 7名の代表作を展示オンラインで予約し、予約した時間に

自然と連動する「不均質」な美を体験する美術館 【不均質な自然と人の美術館】

森と海に囲まれた岬にあるキャンプ場。その中にある小さな美術館「不均質な自然と人の美術館」。 「美術館」といったら、光や温度が管理された部屋で、いつでも同じ作品が同じように見られる空間。そんなイメージを覆す「不均質」な体験を楽しめる美術館でした。 ▍インタラクティブな 《太陽と月の部屋》最初の部屋は、天井に多くの丸い窓があいた部屋 《太陽と月の部屋》。部屋に足を踏み入れると、天井の小窓が開き、部屋にピアノの音が鳴り響きます。 小窓から差し込む陽だまりを踏み、室内を移動する

福岡で 現代アート&メディアアートを めぐる旅。

先日、福岡(福岡市周辺)を訪問し、美術館の企画展とは別に、さまざまな現代アート・メディアアートに出会えました。今回巡った中から行って良かった場所 & 今回は訪問しそびれて次回は巡りたい場所を、個人の旅行記録と、覚え書きも含めてまとめました。 常設で、長い期間観ることができる作品を中心にご紹介します。 ▍福岡市・ナムジュン・パイク《Fuku/Luck,Fuku=Luck,Matrix》(キャナルシティ博多) 今回、友人に教えてもらって訪問したこちらの作品は、福岡訪問の中で

アートも、街あるきも、建築めぐりも。街とつながる展覧会|New Horizon―歴史から未来へ (アーツ前橋)

群馬県前橋市にある美術館「アーツ前橋」で、開館10周年の記念展「New Horizon―歴史から未来へ」がはじまりました。 アーツ前橋の中だけでなく、近辺の徒歩でまわれる6つの会場に現代アート作品を展示。半日くらいで回れるコンパクトな芸術祭のようなイメージの展覧会です。 この展覧会について、3つのポイントで会場ごとのみどころをご紹介します。 ※ 会場に入る前に 気になるアレコレまとめ ※撮影可否:基本的に撮影OK(一部NGの作品あり) 入館予約:不要(予約システムなし

「静岡市プラモデル化計画」ってなんだ?”プラモニュメント”6箇所を巡ってみた。

静岡駅前で不思議な看板を見つけました。 「模型の世界首都・静岡」 「プラモデル」みたいな面白い看板… あ、これってSNSで時々見るユニークな看板だ!せっかく静岡に来たのだから全部まわってみたいなぁ… ということで、このプラモデル風の看板「プラモニュメント」全6箇所(2023.06現在) を巡って地図にまとめるのとともに、巡る中で見つけた静岡が「模型の世界首都」となった理由についてご紹介します。 ▍「静岡市プラモデル化計画」って?駅前の看板の隣には、「静岡市プラモデル化

ヤノベケンジさんの巨大作品が観たい! 京都・大阪・兵庫で作品世界を体感できる場所 7カ所。

日本の現代アーティストのヤノベケンジさん。1990年代から、「サバイバル」をテーマにした大規模な機械彫刻のシリーズを発表し、現在は京都造形芸術大学教授で、同大学内のウルトラファクトリーのディレクターを務めています。 近畿地方には、そのヤノベケンジさんが制作した数多くの作品が常設で設置されているんです。その作品は、一見かわいらしかったりユーモラスでありながら、さまざまなメッセージや物語、祈りが込められています。 この記事では、京都・大阪・兵庫でヤノベケンジさんの作品が見られ

素敵な建物は”芸術祭”会場だけじゃなかった!|松本で出会った気になる建築たち

長野県松本市で開催された、ノスタルジックな建築物を会場にアート作品を展示する芸術祭「マツモト建築芸術祭」に伺いました。(芸術祭のレポートはこちら▼) 芸術祭の会場となった明治期から現代までの建築を見ているうちに、なんだか街中にある建物たちも気になってきました。この記事では、松本の街で出会った気になる建築たちを記録します。 ▍古い建物を活かした店舗今回の芸術祭の会場でも、大正〜昭和のノスタルジックな雰囲気を残した建物が多かったです。そして、松本の街を歩いていると、お店でもそ