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金沢で行きたい! 現代アートを楽しむ3つのスポット

伝統的な文化や工芸品で知られる一方、現代アートの拠点としても注目されている石川県金沢市。

実際に訪問して面白かった、金沢に行ったら訪れたい、現代アートを楽しめる3つのアートスポットをご紹介します。


1. 金沢21世紀美術館

金沢21世紀美術館は、2024年に開館20周年を迎える現代アートの美術館。SANAA(妹島和世+西沢立衛)による、円形でまちに開かれた建築でも有名な美術館です。

親しみやすいアート作品
美術館の中でも特に有名なのが、レアンドロ・エルリッヒの《スイミング・プール》。水面から覗き込むと、人がプールの中に潜っているように見えるユニークな作品です。

《スイミング・プール》 レアンドロ・エルリッヒ

人気の作品なので、プールの下に入るためには予約が必要。館内の予約機で予約できるので、訪問時には早めに予約を済ませておくことをオススメします!(今年筆者が訪問した際には、平日の昼前で17:00台の予約がすでに埋まっていました。)

 プールの底から空を眺める、不思議な体験ができます。

多数の展覧会と無料で楽しめる体験
金沢21世紀美術館では、年に3〜4回の企画展とコレクション展、地下の展示室での自主企画展を開催。天井高のある展示室や自然光の入る展示スペースなど、展示室の特徴を活かした作品が並びます。

屋外にも多くの作品が設置されており、こちらは無料で楽しむことができます!

無料の展示のなかでのオススメは、ジェームズ・タレルの《ブルー・プラネット・スカイ》。正方形に切り取られた天井から見える空が変化する様子を楽しむことができ、静かに作品・自然と向き合うことができる空間です。

《ブルー・プラネット・スカイ》/ ジェームズ・タレル

観光客も多く、時間帯や場所によっては賑やかな美術館ですが、こちらの作品は意外と穴場なのか、ベンチに座って静かな時間を楽しめます。

週末は夜間開館も
金沢21世紀美術館は、金・土曜日に限り20:00まで開館しています。混雑を避けてゆっくりとアートを楽しみたい方には、夜間開館を狙って訪問するのも良いかもしれません。

  • 開館時間:展覧会ゾーン 10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)、交流ゾーン 9:00~22:00

  • 休館日:展覧会ゾーン 月曜日(休日の場合は直後の平日)、年末年始、交流ゾーン 年末年始

  • 住所:〒920-8509 石川県金沢市広坂1-2-1

2. KAMU kanazawa

2020年6月に金沢21世紀美術館の近くにオープンした私設の現代アート美術館、KAMU kanazawa

KAMU kanazawaエントランス

壮大なインスタレーション作品
KAMU kanazawaの目玉作品のひとつが、レアンドロ・エルリッヒの《インフィニットステアケース》。階段の下に落ちそう!な、だまし絵のような視覚的トリックで思わず写真を撮りたくなる作品です。

《インフィニットステアケース》/ レアンドロ・エルリッヒ

また、黒川良一の《レーテー》は、レーザー光と音のインスタレーション。細長い独特の形状の展示空間を活かしたダイナミックな作品が楽しめます!

《レーテー》/ 黒川良一

街歩きとあわせて楽しむ 分散型の展示
KAMU kanazawaの特徴は、美術館がひとつの建物に集中していないこと。金沢市内の複数の会場に作品が分散しており、各会場は徒歩で5〜10分の距離にあります。

《リップバー》/ 森山大道

金沢21世紀美術館や金沢城公園のある地域なので、金沢の街を散策しながらアートを楽しめます。

街歩きも楽しい!

複数日に分けての鑑賞も可能
チケットは1日券から3日券まであり、金沢に数日滞在する予定があれば、複数日にわたって鑑賞したり、お気に入りの作品を何度も訪問することも可能です。

ステファニー・クエールの作品群。現在はステファニー・クエールも別の作品が展示されています。

大型のインスタレーションを中心としながらも、展示作品は定期的に追加・入れ替えが行われており、訪れるたびに新しい発見があります。

《TALISMAN in the woods》/ 諏訪綾子(現在は展示されていません)
  • 開館時間:11:00~18:00

  • 休館日:月曜日(祝日の場合は営業)

  • 住所:石川県金沢市広坂1-1-52 KAMU kanazawa

3. ASTER Curator Museum

ASTER Curator Museumは、金沢駅西口に位置し、2024年7月にオープンしたばかりの美術館。キュレーター×現代アートにスポットを当てた展示を行っています。

ASTER Curator Museum 外観

多様化する現代ARTをキュレーター視点で紹介
ASTER Curator Museumは、観光地から少し離れた場所に位置する2階建てのビルを利用した静かな美術館。3名のキュレーターが、それぞれの展示室を1人ずつ担当し、個性的な展覧会を開催しています。

展示風景

ギャラリーのようですが、それぞれにキュレーター視点での解説がつけられているのが嬉しいです。

3つの企画展とコレクション展
筆者が訪問した2024年7月には、秋元雄史さん、沓名美和さん、山本浩貴さんによる3つのキュレーション展が開催されていました。それぞれ違ったテーマの3つの企画展が楽しめます。

沓名美和キュレーション「架空と現実を行き来するSNS時代のアート達」展より
山本浩貴キュレーション「抽象とか、具象とか、ときどき歴史 -- F collectionを中心として」展より

また、コレクション展示として松山しげきさんとfeebeeさんの作品展示も。こちらも、1アーティスト1部屋ずつの展示になっていて、それぞれの世界観を体感出来るのが嬉しいです。

コレクション展示:松山しげき
コレクション展示:feebee

観光地を離れた 静かな鑑賞体験
金沢駅からバスで1本で行けるものの、金沢の観光地からは離れていてあまりアクセスは良くないですが、まるで個人宅で作品を楽しむような、静かで落ち着いた鑑賞体験が出来る場所です。

個人宅のようなスペース

展示作品の購入やオンラインでの作品閲覧には会員登録が必要ですが、展示は入館料1,000円でビジターでも鑑賞できます。

ソファに座ってゆったりと作品を楽しめました
  • 開館時間:11:00〜18:00

  • 休館日:月曜日・火曜日

  • 住所:石川県金沢市問屋町1丁目99

まとめ

伝統的な文化と現代アートが共存する魅力的な都市、金沢。今回紹介した3つのアートスポットは、それぞれちがった魅力があり、新しい発見のある場所だと思います。

金沢を訪れた際には、ぜひこれらの現代アートスポットを巡って、現代アートとともに、特別な時間を過ごしてみてくださいね。


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