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素敵な建物は”芸術祭”会場だけじゃなかった!|松本で出会った気になる建築たち

長野県松本市で開催された、ノスタルジックな建築物を会場にアート作品を展示する芸術祭「マツモト建築芸術祭」に伺いました。(芸術祭のレポートはこちら▼)

芸術祭の会場となった明治期から現代までの建築を見ているうちに、なんだか街中にある建物たちも気になってきました。この記事では、松本の街で出会った気になる建築たちを記録します。

▍古い建物を活かした店舗

今回の芸術祭の会場でも、大正〜昭和のノスタルジックな雰囲気を残した建物が多かったです。そして、松本の街を歩いていると、お店でもそんな古い建物を活かした素敵なお店が多数ありました。

山屋御飴所

山屋御飴所 外観

創業は今から346年前の江戸時代!(1672年)。徳川綱吉が活躍していた頃からあるという飴屋さん。手前は赤い煉瓦づくり、奥は緑の瓦屋根になっています。煉瓦づくり部分に鬼瓦のように設置されているのはカエルでしょうか?

山屋御飴所 外観

昭和8年に建設され、松本市近代遺産にも登録されている建物なのだそうです。こちら、販売されている飴のパッケージも可愛かったです。

10cm

10cm 外観

山屋御飴所のすぐ近くにある、木工デザイナー・三谷龍二さんが運営する生活工芸ショップ。建物の中には、木の柔らかい雰囲気が素敵な雑貨がたくさん。建築年は分かりませんでしたが、もともとはたばこ屋さんの建物のだったようです。

ミナ ペルホネン 松本

minä perhonen Matsumoto 外観

素敵な建物だなと思って見ていたら、ミナ ペルホネンの店舗でした。昭和初期に建てられた薬局を、薬棚とカウンターはそのまま残して改装しているようです。

緑のタイルは改装の際に取り付けられたもののようですが、当時から残る2Fのレリーフとも雰囲気の合った素敵な建物です。

山山食堂

山山食堂 内装

お昼に伺ったこちらは、明治時代の土蔵を改造したという食堂。アンティークの机や椅子に、熊の置物、ストーブ、壁に直接描かれた絵画など、内装も古い建物と合っていて素敵です。

山山食堂 内装

ご飯も、ツヤツヤもちもち。素敵な空間でとても美味しくいだきました。

山山食堂 ランチのサバ味噌定食

▍別の建物?ひとつの建物?

・飯田屋飴店、天国

松本駅から歩いてスグの場所にあったこちらの建物。最初は、三角屋根の建物がビルの間にサンドイッチになっているようで不思議だなぁ…などと見ていたのですが。

よく見ると、両隣の建物と、それぞれのフロアの切れ目が同じ。これ、ひょっとして、4つの建物に見えて1つの建物なのでは?

Google mapで確認してみると、確かに1つの大きな建物の様子。

マツモト建築芸術祭の会場のひとつ、「旧油三洋裁店」もこうした作りで隣の店舗と繋がった「長屋建て看板建築」でした。探してみると、意外とあるのかもしれません。

旧油三洋裁店

▍レトロな外観・看板

このあたりは、ただ本当にレトロな雰囲気が素敵だなあと思ったの建物&看板の写真です。

▍過去の記憶が見える建物

最後に、どこに出かけた時にも気になってしまうのが、こうした「なんだか過去の様子を想像したくなる建物」。こちらは、以前はお隣にピッタリと、こんなカタチの建物が立っていたのかなぁ…などと…

▍まとめ

松本で出会った、気になる建築を集めてみました。今回、”建築芸術祭”があったために普段よりも建物に目が留まるようになったと感じました。

身近な街でも、意識して見たら街がもっと面白くなるかもしれませんね。

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