勝負の世界にもプラントベース
将棋にあまり興味のない人でも、若き天才藤井聡太棋士のことはご存じと思います。
藤井聡太棋士の登場で、世の将棋ファンの数がどっと増えました。
今回はその藤井聡太棋士の話。
なぜここで将棋の話が出てくるのかは、あとでわかります。
さて、ボクシングにタイトルマッチがあるように、将棋にもタイトル戦があります。
将棋のタイトル戦は全部で8種類あり、そのうち5つのタイトルを持っているのが藤井聡太棋士。
チャンピオンベルトを5つ持っている、ということです。
ボクシングの試合は短いと数秒、長くても1時間程度で勝負がつきますが、将棋はそんな短時間では終わりません。
何時間もかかるのがふつうです。
2日間にわけて戦うこともあります。
どちらの場合も、選手(棋士)は試合の途中で昼食をとります。
おやつも食べます。
じつはここ数年、棋士の昼食メニューやおやつの中身が、
メディアに報道される
将棋ファンのSNSなどで話題になる
ことが増えています。
つまり
「どの棋士が、タイトル戦途中のランチに何を食べたか」
「どの棋士が、タイトル戦途中のおやつに何を食べたか」
がニュースになったりバズったりします。
インターネットテレビ局である ABEMA は「将棋チャンネル」という番組を定番でやっていますが、ここでも
「棋士のランチ」「棋士のおやつ」
がしばしば話題になります。
なかでも藤井聡太棋士は扱いが特別で、
「藤井聡太棋士は何を食べたか」
は大きく報道されています。
報道を見た将棋ファンが同じものを買う。
報道を見た世の親が「うちの子も藤井棋士のように賢くなってほしい」と同じものを買う。
その結果、
「藤井聡太棋士が選んだランチ」
「藤井聡太棋士が食べたおやつ」
には人気が出る、売り切れる、といった流れが生まれています。
そんな藤井聡太棋士が、ついに、ランチに精進料理を食す!
8つある将棋のタイトル戦の1つに
「竜王戦」
というのがあります。
去年の10月21日、京都の仁和寺でその試合が(竜王戦第2局)行われました。
昼食に藤井聡太棋士がオーダーしたのが「精進御膳」。
藤井聡太棋士はまだ20歳、もっとガッツリしたものを希望するのかと思いきや、みずから進んで「精進御膳」を選択。
「精進料理を楽しみにしていた」そうなので、お若いのに老成しています。
藤井聡太棋士が選んだ精進御膳の中身は野菜・湯葉・生麩など、食材じたいはシンプル。
しかし細部にさまざまな工夫が施され、植物性の食材のみで作られているとは思えない豪華な内容との評判です。
色鮮やかな「精進御膳」の動画は、ここで詳しく見られます。https://abema.tv/video/episode/268-12_s36_p46
この場面をライブで見ていた人たちは、サーモンに見立てたコンニャクの刺身などを目の当たりにし、
「え、サーモンじゃないの?」
「精進料理のイメージ変わった」
「わ、わからん」
など困惑と感嘆の入り混じったコメントを発していたようです。
ちなみに精進料理を楽しんだ藤井棋士は勝利。
プラントベースの普及に一役買ってくれた藤井聡太棋士に、感謝です。