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世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」

"そこで私はこの本を執筆することを決めました。一人でも多くの方に、馴染みのない美術史を身につけてもらえるよう、西洋美術史約2500年分のうち必要最低限の知識を1冊に凝縮したのが本書です"2017年発刊の本書は、ビジネスパーソン向けに教養としての美術史の魅力を俯瞰的に紹介した一冊。

個人的には美術史を人前で話す機会がある事から、本書の【ビジネスパーソン向け】という切り口に関心を持って本書を手にとりました。

さて、そんな本書はギリシャ美術から始まり、ルネサンス、古典主義vsロマン主義、印象派、現代アートへと、他の美術史関連の本では、作品や作家をとにかく紹介しようとする傾向があるのに対して、そこは割とバッサリと切り捨て、あくまで【歴史上の必然】としての各美術傾向の発生を教えてくれていて、個人的にはとても有益な読後感でした。

一方で、逆に言えば。本書一冊で西洋美術史を学ぼうとすると【作品や作家紹介は最低限】というか、おそらく意図的にあまり触れられていないので、本書に加えて多くある【作品や作家紹介に注力した本】と合わせて読むべきだともやはり思いました。

美術史を学ぶ有用性に触れたいビジネスパーソンへ、また他と違った視点での美術史解説を読みたい方にもオススメ。

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