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「元祖オレが○ンダムだ!」ボヴァリー夫人
"ああ!動かないで!しゃべっちゃだめ!じっとわたしを見つめて!あなたの目から何かとても心にしみるものが出てるわ、とても心地よくなる"実際に起きた事件と奔放な女性詩人ルイーズ・コレとの関係の影響下で著者に書かれた本書は、紋切型、世俗的な登場人物がバルザック風に数多く登場してくる事で、かえってエンマの【感性的な行動】が際立って印象に残ります。
個人的には連載中に本書が裁判沙汰になった時に著者が発言したとされる【ポヴァリー夫人は私だ!】に俺がガ◯ダムだ!的まさかのOO!と呟きつつ、終始エンマの視線によって非好意的に描写され続ける夫のシャルルが可哀想で仕方なかった。
古き良き【昼ドラどろどろ展開】が好きな誰か、自由間接話法への著者と訳者のこだわりを知りたい誰かにオススメ。
PS:いや、本当にヒロインのエンマさんの「自分の都合の良いように」全てを世界改編しまくる妄想力がすごいです。現在なら絶対関わるとややこしい「電波」な匂いがプンプン。