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ケーキ

近況について書きたいと思います。

最近はあまり文章の投稿ができていません。漫画の更新も週一ペースの状態。。
一応、中身の生活のほうはわりかし順調に送れているのですが、なぜだか時間がとれず、月日がどんどん過ぎていくばかりです。

漠然と、書きたいことはあります。例えば、サッカーW杯に一喜一憂しつつも楽しませてもらっていること。あと、高尾山に2年ぶりに登ったこと。『スラムダンク』の映画の感想。それと、有名なケーキ屋さんの行列に並んだことなど。

そういえば、秋に審査員として参加させていただいた、「みんなの俳句大会」。早くも冬の部が始動しており、現在はプレ企画で盛り上がっているご様子です。
杯名は「白熊杯」とのことで、このモコモコとした語感なら、今回もきっといい大会になると予感しています。

常にやりたいことはたくさんあるのですが、いかんせんマイペースなものでして…。
漫画の更新も週一でなく、機が熟したらペースを上げていきたいと思うのですが、いったいいつになるのでしょう。



普段は、行列を見ると、さっさと目的をあきらめてしまう性分です。

ですが、たまには並ぶという行為自体も体験したくなります。

先日、一度でいいから食べてみたいと思っていたケーキのお店に行ってきました。

目白通り沿いにある「エーグルドゥース」という店です。都内屈指の有名店でして、

元サッカー日本代表の中田英寿さんも、その魅力について語っていたりします。

店の前に、いつもたくさんの行列ができるというのは噂で知っていたので、その日は張り切って開店10分前に着きましたが、

甘かったです。開店前にもかかわらず、道路にはすでに多くの人々が列をなしていました。

しかし、せっかくここまで来たのです。これはもう列に加わるしかないと決意しました。

行列に並んでいる間は、noteを読んだり、ウェブ漫画を読んだり、

時折、後ろを振り返ったりしていました。後ろに並んでいる人の数も、すごいことになっていました。

それにしても、列に並んでいる皆さん、きっちりとガードレールに沿って並んでおり、しかも車の通るところは邪魔にならないようにちゃんと空けてあります。

そりゃあ、ケーキを並んでまで買おうというお客さんです。

お店に迷惑をかけまいという品行方正さを感じました。

なので、そんな人たちといっしょになって行列になっているのも、悪くない気がしました。

ただ、寒空の下でしたので、もうちょっと厚着してくればよかったかも、とは思いました。

列は少しずつ進み、気がつくと、パティシエさんの誘導するお店の前に立っていました。

店舗入り口

あと一人。お店からお客さんが出たら、自分が替わって入る番です。

ほどなくして、一人のお客さんが紙袋を持って外に出てきたところで、パティシエさんに「どうぞ」と促され、

店内に入ることができました。やっと入れた、と思いました。

そこには、紫を基調とした上品で落ち着いた空間が広がっていました。

じつは、特に何を買うかは決めていませんでした。具体的にどんなケーキが売られているのかも、よく知りませんでした。

近いうちにまた来る機会があるとも限らないので、後悔のない買い物がしたいところです。

とりあえず、目についたいい感じの焼き菓子を買い物かごに入れました。

次に、ケーキの陳列されたショーケースを眺めました。

色とりどりのケーキがたくさんあります。
フランス語由来の、ひと癖ある名前の商品名が多いです。「なんとかかんとかフロマージュ」とか、「サントノーレなんとかかんとか」とか…。

ちなみにミルフィーユは、「ミルフゥイユ」と表記されていました。

やがて、ショーケース越しの店員さんに「お次のお客様、どうぞお待たせしました」と言われたので、

直感で食べたいと思ったケーキを3つ、注文しました。

無事に噛まずに商品名を告げて、待つこと10分。箱入りのケーキをレジで受け取り、会計してお店を出ました。
(現金オンリーなので、キャッシュレス派の人はご注意を。)

帰り道では、紙袋に入ったケーキをうっかり崩さないように、いつもより慎重に歩きました。

電柱にぶつけないように。道端の子どもにいきなりぶつけられないように。
普通にしていたらそんなことは起きないのですが、万が一ぶつかったらと、余計な想像をしていました。

何せ、100分も並んで手に入れたものだったので…。

無事に家に着き、コーヒーとともに召し上がったものが、こちらです。

(ケーキのきめ細かなビジュアルに反して、お皿の盛り方がちょっと微妙です汗)

左から、苺ショートケーキの「シャンティフレーズ」、ピスタチオ味の「フォレノワールアラピスターシュ」、コーヒー味の「カフェドーム」です。
(名前が間違っていたらすみません。)

これを、一人で食べます。

ケーキについて、詳しい知識はまったくありませんが、僕の心には、時たま鎧塚さんが現れることがあります。

その鎧塚さんは、いかにもご本人が言いそうな口調で、ちょっと厳しめのコメントをしてくれたりするのですが、

今回は何も言わず、優しい表情のまますぐに帰っていきました。

つまり、、このケーキは、さすがに美味しいということです。

ひとつひとつの部位が繊細に感じられました。そして、全体でも見事にひとつの調和がとれていました。

夢中だったので、食べている最中はただただ「美味しい」としか思っておらず、語彙数1のままでしたが、3つとも、本当に美味しいケーキでした。

そんなこんなで、一人ケーキを堪能したわけです。

長い行列にあきらめることなく並んだ甲斐があったと思いました。たまには並ぶという行為もありかもしれません。

特にこれといった記念日や自分へのご褒美のため、ということでもなかったのですが、贅沢な昼下がりを過ごせました。

ご褒美を前借りしたのかなと、その分これからをがんばればいいと、そう思うことにしました。


以上、ケーキの余韻をもったままに書いた文章でした。

首が温かければ、身体全体も温かく感じると、聞いたことがあります。

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