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本を買うだけで


昨日本屋にて読みたい本を探していた。
毎度吸い寄せられる片付け本コーナー、
育児、絵本、メンタルの保ち方的なコーナーを回る。


今月はお小遣いの半分を本に使ってみようかと思った。(我が家のお小遣いは15日。どうでもいいけど。)

菅原通仁さんのすぐやる脳
フィリッパ・ペリーさんの自分の親に読んで欲しかった本

この他にも、わたしと子どもたちが好きな柴田ケイコさんのパンどろぼうの新刊【パンどろぼうとりんごかめん】も買いました。

本は一度見かけた時の直感では買わずに
おすすめで見てずっと欲しかった本、
ネットでお気に入りにしてある本から
今はこれだな。と選ぶことが多い。
この2冊もそう。お小遣いが限られているので何度も欲しいと思った本を買うようにしている。


【すぐやる脳】を買ったはいいけれど
この本を必要としている人は果たしてすぐに読み始めることができるのか疑問に思った。

わたしはまだ開けていない。
同じくこの本を必要としている人間だから自然な流れだろう。

姉と少し前に本屋さんへ行って「これが欲しいんだよね。」と言った時姉が「わたしには必要ない」と言い放った時は神々しかった。なんでもすぐにやれるから必要としない人。もちろん世の中にはいるだろうけどこんなに近くにいるとは思わなかった。頭が上がりません。同じ親から生まれてきたのに。

そういえばこの【すぐやる脳】姉と見た時はわざとこの本だけ無造作に散らかして置いてあるように見えた。それも内容から分かる意図があっての置き方なんだろうか。早く読めよでしかないけど。

昨日余裕がなくて子どもたちに八つ当たりしてしまったので
【自分の親に読んで欲しかった本】から読むことにした。

育児本は特に読むタイミングに悩む本だ。

わたしが子どもだったら自分が起きている間に
母が育児の本を数時間読んでいたら
本末転倒だと感じると思う。せっかく育児に興味があるのにわたしを見ないなんて残念な人だなと。

本を読むより我が子を見よと。

だから読めていない。(そんなんだから【すぐやる脳】を買うことになるんだよ。すぐ読みなさいよ。)
もっとも、私の子どもたちはまだ字が読めないのでなんの本を読んでいるのか分かっていないけれど、本棚に育児本が並んでいたら遅かれ早かれ同じ感想を持たれてしまうだろう。

読めていないがおそらくわたしも「自分の親に読んで欲しかった」と思うであろうことは確信している。

育児本は何冊か読んだことがあって
大体は怒ることにメリットがないことや厳しいしつけよりも愛情で包み込むことで安心感を与えるのがいいとか、子どもがその時何を考えているのかという内容を脳科学や心理学、さまざまな角度から説明してくれる本が多いように思う。


最近よく耳にするインナーチャイルドとかもそう。怒っている理由が本当に子どものせいなのかとか。わたしも自分の子に対して「素直に欲しいもの言えて羨ましいな」とか、反対に「自分だってそんなひどいこと言われたことないのになんでわたしは我が子にひどいこと言ってしまうんだろう」ってこともある。

子どもって、親子って。どんなだったっけってのはわたしの場合自分自身、姉と兄くらいしか比べる対象者がいないから無意識に自分の幼い頃と比べているのだと思う。感情ありきだと自分としか比べられないし。

育児本を読むたびにこれからは何が起きても怒らないぞ!と肝に銘じるのだけど
やっぱり怒ってしまう。もう仕方ない、どうしようもないとさえ一瞬思うけれど我が子のためだ、絶対に諦めたくない。
開き直って八つ当たりするのは絶対に嫌だ。


それで、本を買ったわたしはまだ読んでもいない本の想像をしながら
子どもの気持ちになって過ごすことにした。
【自分の親に読んで欲しかった本】をまだ子どもが幼いうちに手にすることが出来たのは幸運に間違いない。でもそれを持っているのに実際のわたしが書いてあることが全然出来ていなかったら論外だ。子どもが読んで欲しい本を読むんだから。絶対に頑張れよ自分、と思った。まだ読んでいないけど。


落ち着いてニコニコとお迎えに行き、息子に何して遊びたい?と聞くと
聞いただけなのにすごく嬉しそうにしてくれた。自転車に乗りたいといわれて内心スタートからこれだよな育児は。と思った
5歳3歳を自転車と三輪車に乗せると私1人では命に関わってしまう。
はじめての試みで家の駐車場ならいいよとOKを出した。
それでも息子は嬉しそう。
きっと意見が通ったことやわたしが考えて叶えようとしている姿勢を汲んでくれたのだと思う。


わたしの車がある状態での駐車場走行は狭くてヒヤヒヤしたが、運転操作に自信のある息子にとっては自分の腕を披露できるいい機会になったよう。

タイマーをかけて10分だけだけどすごく有意義だった。
今日は夫が泊まりなのでアイスを食べながら湯船に浸かったり早めに夕食をとって子どもたちを膝に乗せて一緒にお菓子を食べた。

今日は子どもたちが満足するまで何冊でも絵本を読んであげようと思う。

まだ読んでいないのにこれだから、読んだらどうなっちゃうんだ。本の力ってすごい。自分が今何に悩んでいてこれからどうしていきたいのか。わたしの場合本を買うことで明確に自覚できる気がする。その作業は本屋でしているということになる。本屋にいる時間は自分と向き合える時間。

さあ、あとは読むだけだ。

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