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仕事、復帰したくない|保育園の内定通知が届いた日|育児日記#3
どうにもならない気持ちを整理したい。
今日、保育園の内定通知が届いた。
結果は第一希望の園に内定。
ん?内定なら何を嘆くことがあるのか?
元々、私は生後8ヶ月での復帰を予定していた。
冬生まれのため、1歳での入園となると育休は1年以上。復帰意欲がなくなりそうで不安だったので、なんとなく半年と決めていた。
しかし、
産休中、気まぐれに立ち寄った保育園相談で状況は一変した。
「この地域では待機児童も多く、ご希望の時期での入園はかなり厳しいですね。」
え?今なんとおっしゃいました?
入園時期って、選べないの!?
なんでこんな大事なこと、誰も教えてくれないんだ!?
慌てて保活を始めたものの、4月入園の申込締めはすでに2週間後に迫っていた。
じっくり考える余裕などなく、2週間で9園見学し、必要書類をかき集め、勢いのまま申し込んだ。(この怒涛の保活エピソードはまた別の機会に書きたい)
そうして手にした4月入園。
これは「断固たる決意」で選んだ道ではなく、
「それしか選択肢がなかった」ゆえの結果であった。
「赤ちゃん、かわいい!」
「ミルクたっぷり飲んでくれる!」
「うんちもいっぱいしたね〜」
申し込みを終えたあと、私ははじめての育児にすっかり夢中になり、保育園のことは頭から抜け落ちていた。
毎日、夫と赤ちゃんを愛でながら「かわいいね」と言い合ううちに1日が終わる。
そんな、穏やかで愛おしい時間を積み重ねていた。
そこに突然届いた1通の知らせ。
私のメンタルは見事に崩壊した。
通知書を受け取った夫から、
「おめでとう!」
と一言いわれ、一気に現実が押し寄せた。
「いやだいやだいやだ」
ガラガラと音を立てて崩れる幸せの城。
こんなにも脆い素材でできていたのか、私の城は。
もちろん、内定できなかったご家族もいらっしゃる中で、贅沢な悩みだということは分かっている。
ただ、もう素直に真っ直ぐに、まだ仕事に復帰したくないという気持ちが溢れて止まらないのである。
いやだいやだいやだ!
何が嫌って、子どもと離れることはもちろん、この幸せな育休生活を想定より早く手放さないといけないことが、たまらなく苦しいのである。
今の部署に異動してすぐ妊娠が分かり、たいした成果も役職もないまま休みに入った。
復帰後、仕事で成果を出せる自信がまるでない。
あまりの絶望に、通知書を投げ捨て寝室に駆け込み、枕に顔を埋めて泣き叫んだ。
高校生の、第一志望の大学に落ちた私の方がまだ冷静だったよ。
最後までE判定しか取れなくて、落ちる覚悟を決めていたから。
でも今回は、覚悟ができていなかった。
幼い息子を保育園に入れることも、足りない自分のまま仕事に復帰することも。
母は強し。
待ってろ会社、待ってな息子。
ひとしきり泣いた後、息子を抱きしめさらに泣く。夫が横で引いている。
「いやだよぉ〜…離れたくないよぉ…
産後のホルモン大爆発だよぉぉ涙」
感情を爆発させ、ひとしきり泣き、
その日の夜間授乳は全て夫に押し付けた。
泣き疲れ、言いたいことも言い尽くし、朝を迎えた。
そして、ふと覚悟を決めた。
ーー分かってる。
本当に不安なのは「保育園に通わせること」ではなく、
「仕事に復帰する自信がないこと」だってことは。
復帰は、どのタイミングだって寂しいし、不安だろう。
ならば今、この不安を徹底して潰せばいい。
だったらやるしかない。
やってやろうじゃないの。
復帰は、どのタイミングだって寂しいし、不安だろう。
ならば今、この不安を徹底して潰せばいい。
母は強し。今までの私とは違う。
この幸せを守るために、私は成長する。
待ってろ会社、待ってな息子。
引かないで、夫。