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【3分で学べる偉人の名言】 二宮尊徳の言葉から「企業経営には道徳(倫理)という“ものさし”が必要」だと学ぶ
道徳なき経済は犯罪であり
経済なき道徳は寝言である
本日は「学校の裏庭にひっそりと立っている不気味な銅像」でお馴染みの、二宮尊徳(金次郎)さんの言葉を紹介したいと思う。
残念ながら最近では学校の老朽化や立て直しに伴い、この銅像が撤去されるケースが多いようだ。
また、「現代の教育方針にそぐわない」であったり、「子どもが働く姿を勧めることはできない」という理由で撤去されるよう場合もあるらしい。
※それ以前から無かった場合は、太平洋戦争中に金属提供された可能性が高い。
私も小学生の頃は、二宮尊徳に対して教わっても「勉強熱心な人だなぁ」ぐらいにしか感じていなかったが、大人になってから改めて二宮尊徳の人となりであったり、実際に行ったとされる行動や言動を知り、「そんなに凄い人だったんだ」と衝撃を受けた。
銅像が撤去されている理由として「時代にそぐわない」ことが理由の一つになっていると紹介したが、「勉強しながら働く姿」であったり、本日ご紹介させていただいた言葉に関しても言えることだが、今の時代と見事にフィットしていると思うのは私だけだろうか?
教育とは詰まるところ「食べていける力を養う」ことだと私は思う。
終身雇用が当たり前だった時代では、「最初に入った会社で定年まで勤め上げる」ということがある種の“常識”のようになっていたので、最初に入る会社の選択肢を増やことを目的とした「良い大学へ行くため」の教育が主流となっていた。
ところが、現在では日本を代表する大手企業であるトヨタでさえ「終身雇用を守っていくことは難しい」と発表し、その頃から「終身雇用制度の崩壊」が世間的にも認知されるようになってきたと思う。
多くのサラリーマンにとって、「勉強→就職→引退」の3ステージ制の人生設計が崩壊したことや、「老後2000万円問題」といったような不安要素が重なったことで、現状のスキルだけでは「食べていけなくなる可能性」の大きさに気付き、「リカレント教育(大人の学び直し)」の重要性が高まっている。
このような時代に生きる私のような典型的なサラリーマンにとって、二宮尊徳の「どんな時でも学び続ける姿勢」から学ぶことは多い。
そんな有難い二宮尊徳さんは、「企業の姿勢」としてあるべき姿に関してもビシッと語ってくれている。
これも、後発品メーカーの不祥事の問題や、医薬品卸の談合の問題、三重大病院教授の贈収賄の問題など、私が働いている医療業界だけでも「道徳なき経済」が引き起こした「犯罪(問題)」が相次いでおり、改めて「道徳」の重要性が高まっていると感じる。
もちろん「道徳」だけに偏重してもそれはただの理想論であり、それに対しては「寝言」と同じであると指摘されており、「論語と算盤」と同様に「道徳と経済」のバランスが必要であると教えてくれている。
インターネットが普及している現在では、二宮尊徳のように子どもでもお金を稼ぐことは可能だ。
当時よりも稼ぐ手段は増えていると思いる。
「食べていける力を養う」という意味では、今こそむしろ積極的に二宮尊徳の教えを子どもたちに伝えていくことが大人の責任なのではないだろうか。
大人も子どもも同様に、今「学び」が求められている。
私もこれからの人生で何があっても対応できるよう、自分の市場価値を高めるために学び続けたいと思う。