映画『アビエイター』
2005.04.09 Saturday
実家に帰省中、母が「ピカデリーで見られる券がある」と言うので「せっかくだから話題作を見よう」と出かけたですが、ちょっと失敗だったかも・・・ 評価:★☆☆☆☆
ディカプリオが精神を病む映画はのちに数本見て、どれも素晴らしい演技で内容的にも引き込まれました。この映画もディカプリオの演技自体はまずまずだったのかもしれませんが、内容的に退屈この上ないしわかりにくい。
結局この映画で言いたいのはこういうこと?
最初の幼少時のトラウマも、最後まで意味が分からなかったし。
(「病気で隔離される」という母の言葉が呪いとなって異常な潔癖性になったということ?と、勝手に想像してました。多分そういうことだと思うけど、きっかけが弱くはないだろうか)
どんどん壊れていくディカプリオ、もといハワード・ヒューズ。
多分ハワード・ヒューズ自身に共感できないと、この映画は楽しめない。
なぜあそこまで、飛行機や映画にこだわったのか。奇行の理由も理解できないままで、まったく感情移入できず。
キャサリン・ヘップバーンとの恋愛についてはまだ楽しめたかな。ヘップバーンを演じたケイト・ブランシェット、すごく似てたと思う。
エヴァ・ガードナー(ケイト・ベッキンセイル)の方が美人だけど、ヘップバーンの方が断然魅力的。
最後の方の恋愛遍歴ももっといろいろ描いたらよかったのに。
でも、もしかしたら、わたしの脳みそがついて行けないだけで、本当はすごい作品なのかしら?などと思っていたのですが・・・
深夜番組で、井筒監督もこの映画斬りまくっていました。スコセッシ監督、昔はすごい人だったそうで、「どうしたんだぁ」とショックを受けておられたような。ディカプリオのことはひどい言いようでした(以下自粛)。
飛行機がすごく好きとか、ハワードヒューズに興味津々とか、大富豪の生涯に興味があるとか、ディカプリオが大好きで顔さえ見ていられればいい、というなら楽しめるかも?わたしには、この3時間は苦痛でした。