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発達障害に真剣に取り組んで離れた話#2

今日は、いとこの話を書きたいと思います。
16歳の時に生まれたいとこ(男児)です。

健診での指摘に対して

私が、発達の相談を受ける時に「家では困っていない」「ほかにもっと大変そうな子もいる」「○歳なんてこんなもんだと思いますけど」と言われる方はとても多くいらっしゃいました。
年間、数百人の子どもを見ている私たちからすると、「ちょっと気になる子」というのは割とすぐわかるので、健診や接触のできそうな場で声をかけます。
自ら相談される場合でなければ、基本的に上記のような「そんなことないですよ」という返事をされることが多かったです。
しかしながら、こちらの「ちょっと気になる子」というのは、多くがやはり気になる子で間違いありません。
「そんなことありません」と言われると、多くの保健師が「そんなはずないと思うんだけど、なんでお母さん、わからないのかな?」と言っていました。

家族から見た子ども…

私が看護学生の時に、いとこが発達障害を指摘されました。
3歳児健診の「短文復唱」という課題をクリアできなかったからでした。
「昨日、僕は、お母さんと、お買い物に行きました」これをマネしてね、と保健師に言われたところ…「ううん、買い物は昨日じゃないよ、おとといだよ?」と言って、復唱をしなかったそうです。
この話を聞いて、母親である叔母は「よく覚えてるなーおとといって言えた」と、特に違和感は持たなかったので、保健師に指摘されてもピンとこず、少し腹立たしさもあったと言っていました。
私も、この頃にはいとこを半日くらい預かって二人きりで過ごすことも多かったので、発達障害と言われてもピンときませんでした。
それでも振り返ると「花火などの音を極端に怖がる」「言葉のわりに計算はできない」といった、言われたら気になるかなぁ?くらいの違和感はありました。
発達障害を勉強した後で、当時を振り返ってみても、家族としては本当に気になりませんでした。家でわざわざ短文復唱なんてしないですし、生活動作は徐々に獲得できていくものなので、多くの人が「家では困っていないですけど?」というのは本当でした。

なんで指摘するのか?

では、困っていない親子に、なぜ余計なお世話を言うのか…これは、言わずもがな、早期発見・早期療育に結び付けたいからです。
私も、小さいうちに見つけることがいいことだと思ったので、例えば寝返りを始めた時期や寝返りの姿勢などからでも発達の遅れやデコボコを見つけられると教えてもらい、そのような視点で見ていました。
ただ、それを伝えるタイミングや方法などは細心の注意を払っていました。

明日は、この、早期発見・早期療育につなげる…という話をしたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。

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