ラットの寿命は伸びるのか? 制限食と月齢ごとの餌のやり方
ラットの寿命は2〜3年と言われています。
できることなら健康に、3歳まで生きてほしい…。
そう願わずにいられません。
ラットの寿命は伸ばせるのでしょうか?
寿命を伸ばす研究紹介
ラットに関する論文では、制限食が寿命を伸ばすことがよく語られています。
こちらの論文は、制限食により寿命が延び、また加齢に伴う病気の発生を抑制できたという内容です。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/geriatrics1964/37/5/37_5_382/_pdf
こちらの記事では、10%の食事制限(飽食の90%の給餌量)と40%の食事制限(飽食の60%の給餌量)はどちらもラットの寿命を延ばしたとあります。
さらに、40%の食事制限は腫瘍の発生率が減少したという内容です。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26695614/
飼料メーカーのオリエンタル酵母さんのラットフードのページにも、このような記載があります。
『近年の動物試験の分野では、1~2年以上の長期飼育時に生じる肥満等の慢性疾患が、実験結果に影響することを懸念する声が高まっています。この問題に対する一つの解決策として、飼料中のエネルギー含量および蛋白質含量を低減させた飼料を給与する方法が試みられ、一応の成果を挙げています。』
https://www.oyc.co.jp/bio/LAD-equipment/LAD/rodents.html#3
また、これはマウスの実験ですが、カロリー制限だけでなく、空腹時間が長い方が長生きした、という研究の解説記事です。
https://www.afpbb.com/articles/-/3371495?act=all
これらを踏まえて我が家では、餌の摂餌量を計算すること、体重をこまめに測ることを基本に、月齢にあわせて段階的な制限食を行っています。
制限食のやり方を説明する前に、制限食の実行に必要な、摂餌量(1日に食べ切った量)の計算法、体重測定のやり方をご紹介します。
【摂餌量の計算】
与える餌の量(給餌量)計る。
↓
食べ残しを計る。
↓
食べ残しを計るまでの日数や、飼育匹数で割る。
↓
1日、1匹あたりのおおよその食べ切った量(摂餌量)がわかる。
摂餌量を把握することは、食欲低下にいち早く気づけて、病気の早期治療にも繋がります。
【体重測定】
キッチンスケールにプラケースを乗せて、重さを0(ゼロ)にします。
プラケースにラットを入れて出入り口を閉め、体重を測ります。
ただし、透明で空気穴が天井にしかないプラケースを嫌うラットもいます。
その場合は、鳥かごのように金網で通気の良いキャリーだと、安心して入ってくれることがあるようです。
通院や災害時のためにも、プラケースやキャリーに慣れてもらうと安心ですね。
体重の増減も重要なサインです。
掃除の時などに、ついでに計るとよいでしょう。
動物病院では目安として1週間ごとに測れると良いと伺いました。
我が家では4日おきに測っていましたが、最近は体重増加が心配な時期になったので、毎日測るようにしています。
記録をつけたり、グラフにして眺めたりするのが楽しいのです~!
それでは、制限食の具体的なやり方についてご紹介していきます。
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