「考えないことーブッダの瞑想法」感想
私の頭はそんなによくないので本格的に瞑想したり、本書の内容を漏らさず理解した訳ではない(ので再読前提)ので印象的だったところと何故本書を手にしたか書きたい。
アルボムッレ・スマナサーラ長老の動画をYouTubeでちょくちょく見かけていたのと、日本人講師によるマインドフルネスにピンとこないと感じていたところで。
本書より本格的な指南はネットに無料で置いてあるとしてもPDFにはしおりをはさめない。
やむをえずAmazonで「ブッダ 瞑想」で検索した中で本書と「怒らないこと」を購入した。
瞑想の理論と実践を初心者にもわかりやすくつたえ、自分のニーズも考えこの2冊にした。
仏教には専門用語がたくさんあるが初心者が途方に暮れない配慮と、実践的な瞑想法が載っている。
なぜ瞑想するのかから始まり、慈悲の瞑想、ヴィパッサナー瞑想、ながら瞑想、執着しないことと続く。
一部「怒らないこと」と重なるところもあるが、怒りについて現代日本であつかわれているより広い概念であり危険なものであると。自分一人の問題では済まない。
社会、ネットや日常を振り返れば、仏教独特の意味での怒りが脳に忍び込んで汚染され放題だから、考えることをやめる技術が必要だ。
考えることを放棄するというと怠慢だと思う人もいるかもしれないが、何もしなくてもゴミみたいな考えがあとからあとから浮かんできて生活どころではない人に瞑想はピッタリだ。
瞑想とかマインドフルネスとかあちこちで聞くが、具体的にどうするのかわからない時期が長かった。
瞑想といえば悟りとセットで考える人も多いと思うが、凡人には視野にいれる必要ないこと。本書でも悟りについては書いてない。
反芻思考の黙らせ方がわかるだけでも本書を読む価値はある。