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消えた“肌色(はだいろ)”の色鉛筆

『チェイサーゲーム』シーズン2第10話より


漫画『チェイサーゲーム』シーズン2の第10話でも、作中で触れていますが現在の(ゲーム業界に限らず)エンタメ業界では、この『ポリコレ』問題というものは避けては通れない状況になっています。

『ポリコレ』問題:
ポリコレ=ポリティカル・コレクトネスの略称。社会の特定のグループやメンバーに不快感や不利益を与えないように配慮された施策などを表す言葉の総称であり、人種・信条・性別などの違いによる偏見や差別を生まない中立的な表現や用語を使用することを指す。

『チェイサーゲーム』シーズン2第10話より

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消えた“肌色(はだいろ)”の色鉛筆

皆さんは色鉛筆を普段から使用したりしますか?たぶん子どもの頃は使っていたりしたと思うのですが、なかなか大人になってしまうとイラストレーターやデザイナーという職業でも無い限り、あまり使用する機会はありませんよね。

(そのイラストレーターやデザイナーですら作業はほぼデジタルなので、あまり色鉛筆自体を触る機会は少ないようですよ)

もし、ご家庭があってお子さんがいて色鉛筆を持っているようであれば、ぜひ確認してみてください。

現在の色鉛筆には“肌色(はだいろ)”は存在しません。

色自体は存在するのですが、“肌色(はだいろ)”という表記ではなくて、“うすだいだい”もしくは“ペールオレンジ”と表記されるようになっています。

これって、いつからそういう表記になったかご存じですか?

平成11年(1999年)なんですよ。

もう30年以上も前から、色鉛筆(クレヨンや絵具も含む)から“肌色(はだいろ)”という表記は消えていたんです。

(きっと若い読者の方にとっては「え、昔はそんな名称だったの?ずっと『うすだいだい』だと思ってた」といった感覚かと思いますが)

これは色鉛筆を含めたすべての文具メーカーによる判断なのですが、その理由はいわずもがなポリコレ問題への配慮ということになります。

(1999年当時にポリコレという言葉自体があったかは定かではありませんが、その時期くらいからメーカー側は社会に対する姿勢を変えてきたということですね)

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こうした一般的な世の中でも気が付いたら結構前の段階から(色鉛筆ですら)社会に対する対応と認識は変わっていたのです。

そして当然ながら、その流れは現在のゲーム業界でも非常に敏感に押し寄せているきているのです。

「アジアの人間にとっては肌色は肌色だろう」なんてセリフはもう吐くわけにはいかない、ということです。

まさに「わかった上で全部飲み込んでやっていくしか無い」のです。(漫画『チェイサーゲーム』の作中で龍也が言っている通りですね)

さて、ここからはもう少しだけポリコレについて掘り下げていきたいと思いますので、よかったら一緒に勉強していきましょう。

ゲーム業界自体がこれからどうあるべきか?ということも私見含めてお話していきたいと思います。

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そもそも科学的には「人種」など存在しない

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