第368号『国産至上主義について』
「国産小麦を有難がる風潮あるけど、海外の小麦のが上だったりする」
要約するとこういうことですね。そうめんでビジネスをやっているプロがこう発言されているのですから、きっと真実なんだと思います。
確かにみんな『国産』という言葉に対する謎の信頼感というか安心感を持っていたりしますよね。
逆に言うと、それくらい海外輸入モノに対する得体の知れなさというか怖さみたいなものがあって、それは同時に信頼感が無いとも言えます。
「牛肉はもちろん国産だぞ!喜べ!」
このセリフはとある映画の中で使われたセリフです。そのまま読むとよく使われるようなフレーズで特に違和感を覚えたりもしない感じですが。
実はコレ、とある韓国映画の作中で使われたセリフなんですよ。
私自身もこの韓国映画を観ながら「!」と違和感を覚えました。
会社員の上司がこれから部下に焼き肉をご馳走するシーンで使われたセリフだったのですが、みなさんは気になりませんか?
日本人からしてみたら韓国から輸入された牛肉にどれだけの信頼が持てるでしょうか。
しかしそれは韓国の人にとってもどうやら同じ感覚であって、外国から輸入された(特に食材に関しては)モノには信頼感は薄くやはり自国の中で作られたモノに対する安心感は不動の価値観であると言えます。
ナショナリズムという言葉がありますが、宗教や政治とはまた違った感覚で自国に対する妙な安心感というのは総じてみんなにあるようですね。
*ちなみに「国産だぞ!喜べ!」と言っていた韓国映画がなんというタイトルだったのかは忘れてしまいました。そのセリフ自体にはあんまり重要性はもちろん無くてフワっと流れていったシーンでもあるので気にしないでください。たくさんの韓国映画を私は観ていますがひとつひとつのセリフと作品名を紐づけて覚えているわけではありませんのでどうかご容赦いただければと思います。
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さて、せっかくナショナリズムの話になったのでゲーム業界における考え方というか認識について話を広げてみようと思います。
我ながらなかなかスムーズに話をゲーム業界の方へ持ってこれたもんだな、と感心しますが「言いたいこと」ありきで文章を繋げるのは多少の無理はつきものですね。
先に結論を言ってしまうと、私は「日本人には日本人にあった最適な闘い方をすべき」と思っていますし現にサイバーコネクトツーというゲーム会社もその戦略思考に則って経営しています。
そういった考えをもう少し言葉にして説明していきたいと思います。
少年漫画&アニメ表現のゲームで世界一になる
私はよく社内スタッフにも「一番の必殺技で勝負せよ」という言葉を伝えていますし、それは専門学校や大学で学んでいる学生さんに対しても同様の言葉を伝えるようにしています。
「それが一番の正攻法である」と心から思っているからです。
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